第44節 応用行法12<伏臥位>〔足関節を調整〕 

前ページ 次ページ

左右の足関節機能が正常でしかも筋力があって、しなやかであれば良いのですが、多くの人は左右いずれかに問題を持っているのです。坂道や階段を昇り降りする時に足が重い、くじき易い、物につまづきやすいなどと言った状態は、足関節のアンバランスが原因になっている事が多いのです。

特に、アキレス腱の収縮や萎縮は、歩く楽しみが奪われる事になりかねません。日常の動作の中で違和感を感じたり、少しでも気掛かりがあれば早めに左右のバランスを整えて下さい。

<運動の観察>

  • 相手の足側に座り、両掌を内側にして相手のキレス腱に当てて、左右交互にジワッと圧迫して診る。不快感や圧痛がないか確認して下さい。
  • 体験的に60%の人が不快感や圧痛を訴えます。良く歩く人や運動する人には、少ないのですが、高齢者ほど不快感が大きいようです。
【仰臥位応用行法11】
被術者(患者さん)施術者(治療士)
  • 快適な方向へ足を倒す運動をする。
    両掌を重ねて上に額を乗せておく。
  • 不快感のあった方の足首を掌で握り、軽く圧迫して少し持ち上げ、反対の手で爪先を握ります。
  • 足先を前倒しと後倒しと不快感や痛みを確かめ、快適な方向へ足を倒す運動を軽く抵抗します。
<1度目>
  • 1)被術者は息を深く吸い込みながら、足を快適な方向へ倒そうと力む。
  • 2)被術者は吸い込み終わっても暫く3秒ばかり我慢して息を止めておく。
  • 3)被術者は静かに息を吐き出しながら力んだままである。
  • 4)被術者は吐き切り終わっても暫く3秒ばかり我慢して息を止めておく。
<2度目>
  • 5)被術者は息を深く吸い込みながら力んでおく。
  • 6)被術者は吸い込み終わっても暫く3秒ばかり我慢して息を止めておく。
  • 7)被術者は静かに息を吐き出しながら力んだままである。
  • 8)被術者は吐き切り終わっても暫く3秒ばかり我慢して息を止めておく。
<3度目>
  • 9)被術者は息を深く吸い込みながら力んでおく。
  • 10)被術者は吸い込み終わっても暫く3秒ばかり我慢して息を止めておく。
<そして脱力>
  • 11)被術者は、一気に息を口から吐き出しながら、同時に全身を脱力する。
     脱力する際には、腹筋も背筋も瞬間的に力を抜いて下さい。
前ページ 次ページ