第43節 応用行法11<仰臥位>〔頸椎の周囲を調整〕 

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首(頸椎)の両側の筋肉に凝りがあったり、頸椎の配列に異常がある事を知らないでいる人が沢山います。頭が重い、頭が痛い、眼が疲れる、眼がかすむ、耳鳴り、中耳炎、鼻炎、鼻づまりなど、首から上の症状は頸椎周辺の筋肉のシ凝り、そして頸椎そのものの配列異常が原因している場合が少なくありません。

写真を撮るといつも顔がどちらかに傾いている人、肩と肩の真ん中に顔が位置しない人、顔の右半分と左半分の表情がズレている人などは、必ず過緊張した筋肉や配列異常があります。このアンバランスを元に戻さないと、首から上の症状を完治させることが難しいでしょう。

<運動の観察>

  • 相手の首に沿わして手を差し入れ、人指し指と中指の2本を使って頸椎1~7番までを、下から上へゆっくり両側の筋肉に過緊張やシ凝りが無いか、頸椎の並びに左右の形状差が無いか調べて下さい。
  • 触って診て、筋肉の固くなっている箇所、頸椎の配列異常が判ったら、軽く圧迫して診て、痛みや不快感が無いか本人に確認します。
【仰臥位応用行法11】
被術者(患者さん)施術者(治療士)
  • 圧痛が少なくなる方向へ運動をする。
    両掌をみぞおち部に重ねておく。
  • 人指し指と中指の2本を圧痛部に当て、一方の掌で相手の頭を軽く挟んで持ち、相手に頭を左右に倒させて、痛みが少なくなる方向へ対して抵抗する。
<1度目>
  • 1)被術者は息を深く吸い込みながら、頭を快適な方向へ戻そうと力む。
  • 2)被術者は吸い込み終わっても暫く3秒ばかり我慢して息を止めておく。
  • 3)被術者は静かに息を吐き出しながら力んだままである。
  • 4)被術者は吐き切り終わっても暫く3秒ばかり我慢して息を止めておく。
<2度目>
  • 5)被術者は息を深く吸い込みながら力んでおく。
  • 6)被術者は吸い込み終わっても暫く3秒ばかり我慢して息を止めておく。
  • 7)被術者は静かに息を吐き出しながら力んだままである。
  • 8)被術者は吐き切り終わっても暫く3秒ばかり我慢して息を止めておく。
<3度目>
  • 9)被術者は息を深く吸い込みながら力んでおく。
  • 10)被術者は吸い込み終わっても暫く3秒ばかり我慢して息を止めておく。
<そして脱力>
  • 11)被術者は、一気に息を口から吐き出しながら、同時に全身を脱力する。
     脱力する際には、腹筋も背筋も瞬間的に力を抜いて下さい。
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