第40節 応用行法8<仰臥位>〔胸椎/肋骨4~6を調整〕 

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肋骨4~6番は、肝臓、肺、心臓などを包んでいて消化器系や循環器系の内臓機能を守っています。特に、心臓周囲の肋骨が歪むと、機能に大きな影響を与えてしまいますから、細心の注意を払って整えます。

肋骨の歪みや収縮が心臓の機能を妨げている場合が多いので、この行法を実行して胸苦しさや息苦しさが嘘の様に消えた事例が沢山あります。

<運動の観察>

  • 両掌を外側に向けて相手の肋骨7~10番に当てて、左右を軽く圧迫して不快感や違和感を確認します。掌の感触を確認して下さい。

<注意>

  • 掌の圧迫は優しく軽く行うこと。決してギュッと強く押さないことです。
  • 本人が痛がった時は、すぐに中止して下さい。
  • 骨折やヒビが入った場合には、行法を実施してはなりません。
【仰臥位応用行法8】
被術者(患者さん)施術者(治療士)
  • 胸の肋骨部で快適な方向を対象として動作する。ゆっくりと快適な方向へ腰部を回転して捩じろうとする。
  • 両掌を重ねて圧痛や不快感のある局所に当てる。胸を押さえて軽く抵抗する。
<1度目>
  • 1)被術者は息を深く吸い込みながら、腰と胸を逆の方向へ捩じろうと力む。
  • 2)被術者は吸い込み終わっても暫く3秒ばかり我慢して息を止めておく。
  • 3)被術者は静かに息を吐き出しながら力んだままである。
  • 4)被術者は吐き切り終わっても暫く3秒ばかり我慢して息を止めておく。
<2度目>
  • 5)被術者は息を深く吸い込みながら力んでおく。
  • 6)被術者は吸い込み終わっても暫く3秒ばかり我慢して息を止めておく。
  • 7)被術者は静かに息を吐き出しながら力んだままである。
  • 8)被術者は吐き切り終わっても暫く3秒ばかり我慢して息を止めておく。
<3度目>
  • 9)被術者は息を深く吸い込みながら力んでおく。
  • 10)被術者は吸い込み終わっても暫く3秒ばかり我慢して息を止めておく。
<そして脱力>
  • 11)被術者は、一気に息を口から吐き出しながら、同時に全身を脱力する。
     脱力する際には、腹筋も背筋も瞬間的に力を抜いて下さい。
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