第38節 応用行法6<仰臥位>〔腰/股関節/腹筋を調整〕 

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股関節や腰に問題がある人は、腹の中央を縦に走る筋肉(腹直筋)の左右どちらかに緊張があり、バランスが崩れています。また、便秘や下痢の人も臍の周辺が緊張していて、中にはもっと腹の深部にシコリを持っている人もいます。

いずれも軽く掌で押して圧迫するだけで痛がったり不快感を訴えます。腹部の筋肉の緊張やシコリは、栄養の吸収や排便、造血機能にも影響しますから、必ずバランスを整えておく必要があります。

<運動の観察>

  • 相手のお臍の周辺を軽く指先で圧迫して診て固い所や痛みや不快感が無いか確認します。
  • 次に相手の膝を曲げさせて胸へ押しつけて診ます。相手には掌を重ねて腹部の最大圧痛点に当てて軽く押さえます。その状態で相手が曲げた両膝を左右交互に手で軽く胸に押さえ込み、痛みや不快感が無いか確認します。
【仰臥位応用行法6】
被術者(患者さん)施術者(治療士)
  • 腹部の最大圧痛点に掌を重ねて当て、膝を曲げてから、元の位置に戻す動作を行う。胸に付き難い膝を伸ばす動作
  • 両手で相手の膝に当て、相手が伸ばそうとする運動を押さえて軽く抵抗する。
  • 胸に付き易い膝を引き寄せる動作
  • 両手で相手の膝上に当て、相手が引き寄せ運動を引っ張って軽く抵抗する。
<1度目>
  • 1)被術者は息を深く吸い込みながら、膝を胸から離そう(近づける)と力む。
  • 2)被術者は吸い込み終わっても暫く3秒ばかり我慢して息を止めておく。
  • 3)被術者は静かに息を吐き出しながら力んだままである。
  • 4)被術者は吐き切り終わっても暫く3秒ばかり我慢して息を止めておく。
<2度目>
  • 5)被術者は息を深く吸い込みながら力んでおく。
  • 6)被術者は吸い込み終わっても暫く3秒ばかり我慢して息を止めておく。
  • 7)被術者は静かに息を吐き出しながら力んだままである。
  • 8)被術者は吐き切り終わっても暫く3秒ばかり我慢して息を止めておく。
<3度目>
  • 9)被術者は息を深く吸い込みながら力んでおく。
  • 10)被術者は吸い込み終わっても暫く3秒ばかり我慢して息を止めておく。
<そして脱力>
  • 11)被術者は、一気に息を口から吐き出しながら、同時に全身を脱力する。
     脱力する際には、腹筋も背筋も瞬間的に力を抜いて下さい。