第36節 応用行法4<仰臥位>〔股関節/太腿を調整〕 

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脚の左右の横上げ(股の外転)の正常な運動範囲は45度とされていますが、90度以上も上げられる柔らかい人もいます。少ししか上げられない人は、太腿や股関節の筋肉や筋がが固くなって、運動機能が低下しています。

特に、左右のどちらかが非常に上げづらい場合は、生殖機能の低下や異常に繋がると言われています。また、肝臓、腎臓、脾臓などの機能低下にも影響があります。過度に緊張した筋肉や筋を見つけて緩ませ、左右のバランスを整えて下さい。

<運動の観察>

  • 正面に向かって両脚を真っ直ぐ伸ばさせ、足首を揃えます。
  • 正座して相手の脚の動きを観察しながら、相手に左脚と右脚を交互にゆっくりと横に上げさせて、開く角度を観察します。と同時に、痛みや不快感が無いか確認します。
  • 本人が上げづらい側の脚を軽く上げさせて、その足首を握り不快に感じる側へ更に少し押し上げます。
  • もう一方の掌で、太腿内側の股から膝までの間を、軽く圧迫して診て、最も痛みを感じる部分(最大圧痛点)を見つけて下さい。
【仰臥位応用行法4】
被術者(患者さん)施術者(治療士)
  • 痛みや不快感を感じない方向へ脚を横に上げる運動をする。
  • 片手で相手の足首を握り、もう一方の掌を相手の最大圧痛点の箇所に当てる。その状態で相手が脚を下げて正面に戻そうとする運動を軽く抵抗する。
<1度目>
  • 1)被術者は息を深く吸い込みながら、脚を正面へ戻そうと力む。
  • 2)被術者は吸い込み終わっても暫く3秒ばかり我慢して息を止めておく。
  • 3)被術者は静かに息を吐き出しながら力んだままである。
  • 4)被術者は吐き切り終わっても暫く3秒ばかり我慢して息を止めておく。
<2度目>
  • 5)被術者は息を深く吸い込みながら力んでおく。
  • 6)被術者は吸い込み終わっても暫く3秒ばかり我慢して息を止めておく。
  • 7)被術者は静かに息を吐き出しながら力んだままである。
  • 8)被術者は吐き切り終わっても暫く3秒ばかり我慢して息を止めておく。
<3度目>
  • 9)被術者は息を深く吸い込みながら力んでおく。
  • 10)被術者は吸い込み終わっても暫く3秒ばかり我慢して息を止めておく。
<そして脱力>
  • 11)被術者は、一気に息を口から吐き出しながら、同時に全身を脱力する。
     脱力する際には、腹筋も背筋も瞬間的に力を抜いて下さい。
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