第35節 応用行法3<仰臥位>〔膝関節を調整〕 

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固い太腿の緊張筋が原因で膝が痛い場合もあります。緊張筋の見つけ方は基本行法で説明した方法を使います。本人の膝の裏側に掌を差し込み、軽く押し上げて診ます。左右の重さの違い、感覚差を確かめて下さい。

緊張筋の有る方は固くて重いのですが、緊張筋の無い方はしなやかで軽いものです。左右のバランスを整えるのがポイントです。また、緊張筋の有る方は、指を立てて軽く押すと痛みや不快感が診られます。

<運動の観察>

  • 正座して相手の足を自分の肩に乗せ、両脇の下を締めて両手指を組んで、相手の膝の上方(太腿側)の筋肉を押して挟み固定します。
  • 相手に足を外側に捩じらせ、同時に両手を相手の内側に少し圧迫しながら、ゆっくりと内側に捩じって診る。痛みや不快感が無いか確認して診る。
  • 次に、掌の幅ひとつ分だけ膝の上方(太腿側)へ位置を変えて、同じ要領で押しながら痛みや不快感が無いか確認して診る。
  • 今度は足を内側に捩じらせ、同時に両手を相手の外側に少し圧迫しながら、ゆっくり外側に捩じって診る。(左右の確認)
【仰臥位応用行法3】
被術者(患者さん)施術者(治療士)
  • 痛みや不快感を感じない方向へ膝を捩じる運動を続けようとする。
  • 相手が足先を捩じる方向と逆の方向へ軽く抵抗する。
<1度目>
  • 1)被術者は息を深く吸い込みながら、膝を捩じる運動を続けようと力む。
  • 2)被術者は吸い込み終わっても暫く3秒ばかり我慢して息を止めておく。
  • 3)被術者は静かに息を吐き出しながら力んだままである。
  • 4)被術者は吐き切り終わっても暫く3秒ばかり我慢して息を止めておく。
<2度目>
  • 5)被術者は息を深く吸い込みながら力んでおく。
  • 6)被術者は吸い込み終わっても暫く3秒ばかり我慢して息を止めておく。
  • 7)被術者は静かに息を吐き出しながら力んだままである。
  • 8)被術者は吐き切り終わっても暫く3秒ばかり我慢して息を止めておく。
<3度目>
  • 9)被術者は息を深く吸い込みながら力んでおく。
  • 10)被術者は吸い込み終わっても暫く3秒ばかり我慢して息を止めておく。
<そして脱力>
  • 11)被術者は、一気に息を口から吐き出しながら、同時に全身を脱力する。
     脱力する際には、腹筋も背筋も瞬間的に力を抜いて下さい。

膝の上方は膝頭から約20センチまでの太腿筋肉の緊張筋を確認して下さい。