第34節 応用行法2<仰臥位>〔膝関節を調整〕 

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日本人の三愁訴は、頭痛/肩凝り/腰痛であると言われています。最近では高齢者に最も多い症状は膝の痛みで、四大愁訴として膝痛/頭痛/肩凝り/腰痛の順です。よく歩く程度の運動を毎日続けている人とそうでない人とでは、筋力に差がありますから、筋力の弱い人に膝痛が多くて、また治りにくいようです。

筋力の弱い人は、この応用行法を根気良く続け、少しずつでも筋力を付けることと、食生活に注意してカルシウムの豊富な小魚や海草類そして繊維質の多い緑黄色野菜を良く食べる様にして下さい。

<運動の観察>

  • 両方の掌の先を相手の膝頭(膝蓋骨)に当て、左右交互にジワッと軽く圧迫して診る。相手に不快感や圧痛を感じないか確認する。
  • 膝頭(膝蓋骨)に当てる角度を変えてみる。上下あるいは左右から軽く圧迫して診て、どの角度で痛みや不快感があるか尋ねる。
【仰臥位応用行法2】
被術者(患者さん)施術者(治療士)
  • 痛みや不快感を感じない方向へ膝を5センチ程度、上げようとする。
  • 両膝共に痛い時には両膝に掌を当てる。片膝だけ痛い時には両掌を重ねて膝に当て相手が膝を上げる動作に抵抗する。
<1度目>
  • 1)被術者は息を深く吸い込みながら、膝を上げる運動を続けようと力む。
  • 2)被術者は吸い込み終わっても暫く3秒ばかり我慢して息を止めておく。
  • 3)被術者は静かに息を吐き出しながら力んだままである。
  • 4)被術者は吐き切り終わっても暫く3秒ばかり我慢して息を止めておく。
<2度目>
  • 5)被術者は息を深く吸い込みながら力んでおく。
  • 6)被術者は吸い込み終わっても暫く3秒ばかり我慢して息を止めておく。
  • 7)被術者は静かに息を吐き出しながら力んだままである。
  • 8)被術者は吐き切り終わっても暫く3秒ばかり我慢して息を止めておく。
<3度目>
  • 9)被術者は息を深く吸い込みながら力んでおく。
  • 10)被術者は吸い込み終わっても暫く3秒ばかり我慢して息を止めておく。
<そして脱力>
  • 11)被術者は、一気に息を口から吐き出しながら、同時に全身を脱力する。
     脱力する際には、腹筋も背筋も瞬間的に力を抜いて下さい。