第23節 基本行法20<伏臥位>〔股/腰/太股を調整〕 

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膝を脇の下へ向かって引き上げる(脇窩挙上)動作で股関節、骨盤、仙腸関節、腰椎などの歪みを診ることが出来ます。人によって歪み方が異なります。この上げ辛い方を下げる運動でバランスを整えるのです。特に、この運動はカエルの水掻き運動に似ているので『カエル足』とも呼ばれており、非常に重要な運動です。

<運動の観察>

  • 相手に伏臥位状態で両手を重ねた上に額を乗せて、両脚を伸ばして貰います。その足先に正座して背筋を伸ばし、相手の片足首を軽く掴んで押さえておく。
  • 痛みや不快感がないか確認しながら、片脚の膝を脇に向かって上に上げて貰います。(脇窩挙上動作と言います)
  • 左右交互に上げて貰い、筋肉萎縮などの影響もありますので、どちら側が上げ易いかを診て下さい。相手の感覚が衰えていて判り難いなら少しだけ押し上げて補助してやれば左右の区別が付きます。
【伏臥位基本行法20】
被術者(患者さん)施術者(治療士)
  • 上げ易い方の脚を使って、脇に向けて膝を付ける気持ちで上げて下さい。
  • 別の足首は掴んで押さえ、相手が上げ様とする足首を掴んで下へ向けて抵抗する。
<1度目>
  • 1)被術者は息を深く吸い込みながら、痛みや不快感の無い側の脚の膝を曲げて、
     脇へ向かってゆっくりと膝を上げようとして力む。
  • 2)被術者は吸い込み終わっても暫く3秒ばかり我慢して息を止めておく。
  • 3)被術者は静かに息を吐き出しながら力んだままである。
  • 4)被術者は吐き切り終わっても暫く3秒ばかり我慢して息を止めておく。
<2度目>
  • 5)被術者は息を深く吸い込みながら力んでおく。
  • 6)被術者は吸い込み終わっても暫く3秒ばかり我慢して息を止めておく。
  • 7)被術者は静かに息を吐き出しながら力んだままである。
  • 8)被術者は吐き切り終わっても暫く3秒ばかり我慢して息を止めておく。
<3度目>
  • 9)被術者は息を深く吸い込みながら力んでおく。
  • 10)被術者は吸い込み終わっても暫く3秒ばかり我慢して息を止めておく。
<そして脱力>
  • 11)被術者は、一気に息を口から吐き出しながら、同時に全身を脱力する。
     なお、施術者も同時に合わせて邪魔していた抵抗を一気に解放して脱力する。
  • この伏臥位基本行法20は、上げ易い脚の膝を脇に付けようする運動です。併せて、痛みや不快感を感じる側の脚について、膝を曲げて脇へ近づけその脚を下へ向けて、戻そうとする方法を併用して脇窩挙下動作を行って診て下さい。
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