第22節 基本行法19<伏臥位>〔股/腰/太股を調整〕 

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股関節の正常な可動範囲は、骨盤を動かない様に固定した状態で15度ぐらいです。ここでは、骨盤を固定せずに運動状態を観察するので、45度ぐらいは脚が上がりますので、柔らかさを問題としないで、相手が痛みや不快感を感じる角度を観察して下さい。

<運動の観察>

  • 相手に伏臥位状態で両手を重ねた上に額を乗せて、両脚を伸ばして貰います。その足先に正座して背筋を伸ばし、相手の片足首を軽く掴んで押さえておく。
  • 痛みや不快感がないか相手に確認しながら、片脚を伸ばしてゆっくりと上に上げて貰います。
  • 左右交互に上げて貰い、筋肉萎縮などの影響もありますので、どちら側が上げ易いかを診る。
【伏臥位基本行法19】
被術者(患者さん)施術者(治療士)
  • 不快感や痛みのある(上に上げ難い方の脚)を施術者の指示に従って上へあげて、足先を床に戻そうとして下さい。
  • 不快感の有る脚を上に上げさせ、元の位置の快適な方向へ相手が脚を戻そうとする運動を両手で足甲を支えて抵抗する。
<1度目>
  • 1)被術者は息を深く吸い込みながら痛みや不快感を感じる箇所で留め、
     次に床へ向かってゆっくりと脚を戻そうとして力む。
  • 2)被術者は吸い込み終わっても暫く3秒ばかり我慢して息を止めておく。
  • 3)被術者は静かに息を吐き出しながら力んだままである。
  • 4)被術者は吐き切り終わっても暫く3秒ばかり我慢して息を止めておく。
<2度目>
  • 5)被術者は息を深く吸い込みながら力んでおく。
  • 6)被術者は吸い込み終わっても暫く3秒ばかり我慢して息を止めておく。
  • 7)被術者は静かに息を吐き出しながら力んだままである。
  • 8)被術者は吐き切り終わっても暫く3秒ばかり我慢して息を止めておく。
<3度目>
  • 9)被術者は息を深く吸い込みながら力んでおく。
  • 10)被術者は吸い込み終わっても暫く3秒ばかり我慢して息を止めておく。
<そして脱力>
  • 11)被術者は、一気に息を口から吐き出しながら、同時に全身を脱力する。
     なお、施術者も同時に合わせて邪魔していた抵抗を一気に解放して脱力する。
  • この脱力の際に、被術者の膝がドスンと床へ落ちて膝や股関節を痛めない様に十分に注意して下さい。(座蒲団やクッションを膝の下に敷いておく)
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