第20節 基本行法17<伏臥位>〔膝/太股を調整〕 

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生活様式が様式化したためか膝の痛みを訴える人が増えています。小学生や中学生にも多くなっています。正座すると苦痛を感じたり長く座れない、階段の登り降りで体重を掛けると膝が痛む、膝に水(リンパ液)が溜まって歩きづらいなど、膝の症状は本人にとって大変な苦痛を感じるものです。

そこで薬を飲んだり痛み止めのブロック注射とか一時的に痛みを消しますが、再発の不安や副作用の後遺症に悩むことも少なくありません。ここで歪みを取り去れば完全に良くなりますから是非とも実行して下さい。

ただし、従来の食生活を見直して改善する必要があります。動物性食品を採り過ぎていないか、甘い物や砂糖を採り過ぎていないか、緑黄色野菜は不足していないか、食生活の改善も重要です。

<運動の観察>

  • 相手に伏臥位状態で両手を重ねた上に額を乗せて、片膝をほぼ直角に曲げて立てて貰います。片足の踵をお尻に近づけて付ける運動をして診ます。
  • 痛みや不快感がないか相手に必ず確認して下さい。筋肉萎縮の人は踵がお尻に付きませんので慎重に、ゆっくりと押して下さい。
  • 交互に両足について確認しておく。

<ポイント>

分かり難い時には、両足を一緒に揃えてから捩じってみれば、不快な方の足が分かる場合があります。

【伏臥位基本行法17】
被術者(患者さん)施術者(治療士)
  • お尻の近くまで踵を近づけて、不快感や痛みのある寸前まで膝を曲げます。
  • 膝を少し浮かして不快感のある寸前まで踵をお尻に近づけて留める。快適な方向を選んでもらう。
  • 次は快適な方向へ相手が膝を戻そうとする運動を抵抗する。膝の下に手を添える。
<1度目>
  • 1)被術者は息を深く吸い込みながら痛みや不快感を感じる箇所で留め、
     次に快適な方向へ膝を伸ばそうとして力む。
  • 2)被術者は吸い込み終わっても暫く3秒ばかり我慢して息を止めておく。
  • 3)被術者は静かに息を吐き出しながら力んだままである。
  • 4)被術者は吐き切り終わっても暫く3秒ばかり我慢して息を止めておく。
<2度目>
  • 5)被術者は息を深く吸い込みながら力んでおく。
  • 6)被術者は吸い込み終わっても暫く3秒ばかり我慢して息を止めておく。
  • 7)被術者は静かに息を吐き出しながら力んだままである。
  • 8)被術者は吐き切り終わっても暫く3秒ばかり我慢して息を止めておく。
<3度目>
  • 9)被術者は息を深く吸い込みながら力んでおく。
  • 10)被術者は吸い込み終わっても暫く3秒ばかり我慢して息を止めておく。
<そして脱力>
  • 11)被術者は、一気に息を口から吐き出しながら、同時に全身を脱力する。
     なお、施術者も同時に合わせて邪魔していた抵抗を一気に解放して脱力する。
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