第17節 基本行法14<仰臥位>〔腕/肘/肩を調整〕 

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人間は腕や肩で前後左右のバランスをとりながら歩いたり走ったりしています。凝りや痛みがあって、このバランスが崩れたままで歩いたり走ったりすると、疲れやすくなったり、疲労が深まってしまいます。

<運動の観察>

  • 相手には両手の掌を上向きにして、体の脇に沿って伸ばさせます。相手の足先側に正座して、相手の両手の指3本を軽く握ります。
  • 左右の腕を交互に押したり引いたりして運動させます。
  • 相手に尋ねながら押す時と引く時といずれの方が痛みや不快感があるかを確認します。
  • 一方を引く時には他方を押し上げる要領で、肩の関節の状況を診ることが出来ます。
【仰臥位基本行法14】
被術者(患者さん)施術者(治療士)
  • ゆっくりと腕を、上げたり下げたりして快適な方へ運動をします。
  • 相手に向かって足首を挟んで正座して、相手の両手の指3本を握ったままで運動に抵抗する。
  • 背筋を伸ばして正しい姿勢を保つこと。
<1度目>
  • 1)被術者は息を深く吸い込みながら快適な方向へ力む。 部ママを上に持ち上げ様と力む。
  • 2)被術者は吸い込み終わっても暫く3秒ばかり我慢して息を止めておく。
  • 3)被術者は静かに息を吐き出しながら力んだままである。
  • 4)被術者は吐き切り終わっても暫く3秒ばかり我慢して息を止めておく。
<2度目>
  • 5)被術者は息を深く吸い込みながら力んでおく。
  • 6)被術者は吸い込み終わっても暫く3秒ばかり我慢して息を止めておく。
  • 7)被術者は静かに息を吐き出しながら力んだままである。
  • 8)被術者は吐き切り終わっても暫く3秒ばかり我慢して息を止めておく。
<3度目>
  • 9)被術者は息を深く吸い込みながら力んでおく。
  • 10)被術者は吸い込み終わっても暫く3秒ばかり我慢して息を止めておく。
<そして脱力>
  • 11)被術者は、一気に息を口から吐き出しながら、同時に全身を脱力する。
     なお、施術者も同時に合わせて邪魔していた抵抗を一気に解放して脱力する。

この行法で運動を行った後は、本人だけで肩を上げ下げしてみると、肩が軽くなって首の圧迫感や違和感も消えている筈です。

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