第14節 基本行法11<仰臥位>〔骨盤を調整〕 

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骨盤は人体の土台になる部分ですから、これが歪んでしまうと腰椎や胸椎るも影響します。更に、歪みが大きくなると自律神経や内臓の機能もバランスが崩れます。骨盤の歪みの原因は股関節や膝関節の歪み、腹筋や背筋のバランス不良など複合的なものが考えられます。

<運動の観察>

  • 仰向けかうつ伏せにして両足を伸ばし、両足首を揃えて踵や親指の長さを比べて診る。
  • 仰向けで片足づつ交互に30度の高さに上げて痛み不快感を診る。
  • 仰向けで膝を80度ぐらい立て膝して、腰の下に両手を差し入れて座骨や尾骨や恥骨の部分に該当する腰と尻の筋肉を、左右交互に押し上げる様に圧迫する。

いずれにしても痛みや不快感があれば骨盤に歪みがあると判断されます。左側や右側のどちら側に痛みがあるのか、不快感があるのか、短いのかを診ます。

【仰臥位基本行法11】
被術者(患者さん)施術者(治療士)
  • 座蒲団の中央部に腰をおいて、80度ぐらいに立て膝する。両足は施術者の膝の上に乗せ、両手は重ねて臍の上におく。
  • 相手に向かって正座して、相手の両足先を自分の膝の上に乗せる。脇を締めて肘を伸ばし、両手を相手の膝頭に当てる。
  • 背筋を伸ばして正しい姿勢を保つこと。
<1度目>
  • 1)被術者は息を深く吸い込みながら肛門部(括約筋)を引き締める様にして、腰部を上に持ち上げ様と力む。
  • 2)被術者は吸い込み終わっても暫く3秒ばかり我慢して息を止めておく。
  • 3)被術者は静かに息を吐き出しながら力んだままである。
  • 4)被術者は吐き切り終わっても暫く3秒ばかり我慢して息を止めておく。
<2度目>
  • 5)被術者は息を深く吸い込みながら腰を上げて力んでおく。
  • 6)被術者は吸い込み終わっても暫く3秒ばかり我慢して息を止めておく。
  • 7)被術者は静かに息を吐き出しながら力んだままである。
  • 8)被術者は吐き切り終わっても暫く3秒ばかり我慢して息を止めておく。
<3度目>
  • 9)被術者は息を深く吸い込みながら腰を上げて力んでおく。
  • 10)被術者は吸い込み終わっても暫く3秒ばかり我慢して息を止めておく。
<そして脱力>
  • 11)被術者は、一気に息を口から吐き出しながら、同時に全身を脱力する。
     なお、施術者も同時に合わせて邪魔していた抵抗を一気に解放して脱力する。