第13節 基本行法10<仰臥位>〔腰/股関節/太腿を調整〕 

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腰関節や股関節の不調を確認する方法の一つは、仰向け姿勢の状態で相手の足先を持って、脚を横に開げさせて診る方法があります。

<運動の観察>

  • 相手の右足首を押さえ、相手に左足を横へ大きく開かせる。
  • 次に、左足首を押さえ、相手に右足を横へ大きく開かせる。
  • どちら側の足が横に開きやすいかを相手に尋ねながら確認する。

脚を開く(横に上げる)運動は、普段は余り使わない筋肉を使用しますから、無理に上げさせるとかえって筋肉の緊張を作ってしまいます。ゆっくりと軽い動きで行って診て下さい。

【仰臥位基本行法10】
被術者(患者さん)施術者(治療士)
  • この行法では、不快感のある側を対象とします。上げづらい側の足を横に上げておいて、足を揃える下げようとする運動をします。
  • 相手の足の間に座り、片手づつて相手の両足首を持って、下げよう(閉じよう)とする運動に抵抗する。
<1度目>
  • 1)被術者は息を深く吸い込みながら足を下げよう(閉じよう)と力む。
  • 2)被術者は吸い込み終わっても暫く3秒ばかり我慢して息を止めておく。
  • 3)被術者は静かに息を吐き出しながら力んだままである。
  • 4)被術者は吐き切り終わっても暫く3秒ばかり我慢して息を止めておく。
<2度目>
  • 5)被術者は息を深く吸い込みながらも力んでおく。
  • 6)被術者は吸い込み終わっても暫く3秒ばかり我慢して息を止めておく。
  • 7)被術者は静かに息を吐き出しながら力んだままである。
  • 8)被術者は吐き切り終わっても暫く3秒ばかり我慢して息を止めておく。
<3度目>
  • 9)被術者は息を深く吸い込みながらも力んでおく。
  • 10)被術者は吸い込み終わっても暫く3秒ばかり我慢して息を止めておく。
<そして脱力>
  • 11)被術者は、一気に息を口から吐き出しながら、同時に全身を脱力する。
     なお、施術者も同時に合わせて邪魔していた抵抗を一気に解放して脱力する。

なお、被術者が脚を開く運動を痛がる場合には、個人差がありますので開き過ぎない程度に行って下さい。この横開き機能は、筋力低下と比例して老化が進行しますので、平素からバランスを整えておくのが良いでしょう。