第6節 基本行法3<仰臥位>〔膝関節を調整〕 

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膝の関節は、曲げる(屈曲)と伸ばす(伸展)との二つの運動機能を持って、立ち上がったり、しゃがみ込んだり、歩いたりする時に全体重のほとんどが膝関節に負担を掛けます。膝が痛んで歩行困難になってゆく原因は、膝関節の問題が一番多いものです。

【仰臥位基本行法3】
被術者(患者さん)施術者(治療士)
  • 膝を片方ずつ床から上げて、快感か不快かを判断し、膝を3~5センチ高く上げて治療して貰う。
  • ここでは、不快や圧痛のある膝を対象として膝を高くします。
  • 相手が仰臥位で両足を延ばした状態で膝の高さが高い方は大体悪い方である。
  • 膝のお皿(膝蓋骨)を軽く押して診る。
  • 相手の脚を跨いで挟み、膝を抑える。
    ・片膝のみの症状なら両手で抑える。
    ・両膝ともの症状なら片手で抑える。

両足の膝蓋骨を交互にジワッと軽く圧迫して、快感か不快かを確かめる。不快と痛みとを確認するのが目的です。両膝共に不快感や圧痛の出る人や、一方が不快で他方が圧痛の人、あるいは片方の膝のみに不快感や圧痛の出る人など様々です。

<1度目>
  • 1)被術者は息を深く吸い込みながら快適な方向に対して力んでおく。
  • 2)被術者は吸い込み終わっても暫く3秒ばかり我慢して息を止めておく。
  • 3)被術者は静かに息を吐き出しながら力んだままである。
  • 4)被術者は吐き切り終わっても暫く3秒ばかり我慢して息を止めておく。
<2度目>
  • 5)被術者は息を深く吸い込みながら快適な方向に対して力んでおく。
  • 6)被術者は吸い込み終わっても暫く3秒ばかり我慢して息を止めておく。
  • 7)被術者は静かに息を吐き出しながら力んだままである。
  • 8)被術者は吐き切り終わっても暫く3秒ばかり我慢して息を止めておく。
<3度目>
  • 9)被術者は息を深く吸い込みながら快適な方向に対して力んでおく。
  • 10)被術者は吸い込み終わっても暫く3秒ばかり我慢して息を止めておく。
<そして脱力>
  • 11)被術者は、一気に息を口から吐き出しながら、同時に全身を脱力する。
    なお、施術者も同時に合わせて邪魔していた抵抗を一気に解放して脱力する。

この方法を3回実施して、術を実施する前と比較して診て下さい。片足の場合は片足のみ、両足の場合には両足同時に実施すれば良いでしょう。

施術者は相手が片膝のみの場合には、両手を重ねて相手の膝に当てる様にすること。

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