第5節 基本行法2<仰臥位>〔足関節を調整〕 

前ページ 次ページ

足と足指の関節は血液循環での折り返し点です。この関節の異常は、血液やリンパ液の流れに左右のバランスを生じさせ、自律神経系にも影響を与えます。また、膝や股と共に人体を運ぶ重要な運動機能を持つ器官の一つであって、左右のバランスを整えておく重要な部位です。

【仰臥位基本行法2】
被術者(患者さん)施術者(治療士)
  • 爪先を前倒し(底屈曲)する。次に後ろ倒し(背屈曲)をする。
  • 動かして診る。爪先を軽く持って、足を前に倒して確かめる。次に後ろに倒して、快と不快の感覚差を本人に確認して診る。
  • 爪先を外側倒し(外旋)する。次に内側倒し(内旋)する。
  • 動かして診る。爪先を軽く持って、足を外に倒して確かめる。次に内に倒して、快と不快の感覚差を本人に確認して診る。

いずれの場合にも、快適な方向に対して被術者が動かす努力をし、施術者は軽く邪魔して抵抗を与えておきます。呼吸方法は何度も説明しますが、次の方法です。

※息を吸う時は口を閉じて鼻から吸い、息を吐く時は口を開いて口から吐くこと。なお、『脱力』の声に合わせて一気に息を口から吐き出し、全身を脱力すること。

<1度目>
  • 1)被術者は息を深く吸い込みながら快適な方向に対して力んでおく。
  • 2)被術者は吸い込み終わっても暫く3秒ばかり我慢して息を止めておく。
  • 3)被術者は静かに息を吐き出しながら力んだままである。
  • 4)被術者は吐き切り終わっても暫く3秒ばかり我慢して息を止めておく。
<2度目>
  • 5)被術者は息を深く吸い込みながら快適な方向に対して力んでおく。
  • 6)被術者は吸い込み終わっても暫く3秒ばかり我慢して息を止めておく。
  • 7)被術者は静かに息を吐き出しながら力んだままである。
  • 8)被術者は吐き切り終わっても暫く3秒ばかり我慢して息を止めておく。
<3度目>
  • 9)被術者は息を深く吸い込みながら快適な方向に対して力んでおく。
  • 10)被術者は吸い込み終わっても暫く3秒ばかり我慢して息を止めておく。
<そして脱力>
  • 11)被術者は、一気に息を口から吐き出しながら、同時に全身を脱力する。
    なお、施術者も同時に合わせて邪魔していた抵抗を一気に解放して脱力する。

この方法を3回実施してから、術を実施する前と比較して診て下さい。その効果が顕著でしょう。片足の場合は片足のみ、両足の場合には両足同時に実施すれば良いでしょう。

前ページ 次ページ