第4節 基本行法1<仰臥位>〔体全体をタテ揺すり運動〕 

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全身を整える楽々運動として仰向け姿勢基本行法1があります。

【仰臥位基本行法1】
被術者(患者さん)施術者(治療士)
  • 仰向けにて両足を伸ばしてリラックスすること。両手は腹の上に置いておく。
  • 本人の両足先を軽く持ち、前後に軽く揺り動かす。本人に対して正座して向かう。
  • 本人に確認して、気持ちが良いと感じる程度の速さと動きの幅で行うこと。
  • 全身が気持ち良く縦に揺すられ、この簡単な微動運動で、緊張した筋肉と気持ちとがほぐれる。
  • 本人の腰、胸、肩、顔などの動きを観察する。歪みの無い人ならば左右の運動が同じよう伝わる。歪みの有る人ならば、足の運きの伝わりが左右で異なる。

仰臥位基本行法1を20~30回続けると、人によって個人差はありますが、バランスが整って、足の動きが左右同じ様になってきます。

操體術を実施するには、どんな症状の場合でも、先ず最初にこの仰臥位基本行法1を実行していただきます。

これによって患者さん(被術者)自身がリラックスして、信頼関係を深めて、より高い治療効果が得られるからです。

操體術で最も重要な鍵は、不快と感じる治療をしないことである。ここで再度の復習をしてみましょう。操體術の運動には次の二通りがあります。

  • 施術者が誘導して、被術者(患者さん本人)の体を動かして診る場合
  • 施術者の指示で、被術者(患者さん本人)が自分で動かして診る場合

施術者はいずれにしても、被術者(患者さん本人)の体の動きとその結果を、十分な注意を払って観察し、快感と不快感との方向についてアドバイスを与えます。

一方、患者さん本人は、自分の体にを動かして比べてみて、痛みの大小、違和感、快感と不快感などを自分の体にたずねてみて下さい。お互いにコミュニケーションを図って、我慢せずに気持ち良く操體術を使用することが重要です。