第1節 東洋医学での呼吸法〔治療時に使用する呼吸法〕 

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東洋医学で活用する『呼吸法』とは、主に『予防と治療』とを目的として効果を得るための呼吸法です。

この呼吸法を十分に習得すれば各種の治療術に十分な効果が得られます。特に、別編紹介の『操體術』では、この呼吸法が出来なければ効果がありません。操體術を適用する場合には、患者さんに対して、この呼吸法を先ず覚えてもらってから対処いたします。

【操體術での呼吸法】
◆吸う動作
  • 口を閉じて、可能な限り時間をかけて複式呼吸でゆっくりと鼻から息を吸い込む。(唇を尖らして長く深く吸う)
◆静止動作
  • 腹に息を深く吸い込んだまま、数秒間はそのまま静止する。
◆吐く動作
  • 口を開いて、可能な限り時間をかけて腹式呼吸にてゆっくりと口から息を吐き出す。(腹の底から吐き出す)
◆静止動作
  • 吐き切ったら苦しいけれど、数秒間はそのまま静止する。

この呼吸法は仙人の呼吸術と似ていますが、『腹式呼吸である』点と『吐き切る』という動作が重要な部分です。

〔日常での呼吸法〕

呼吸法によって『気』を高めることが出来ます。

  • 1) 長くゆっくりと吸って~長くゆっくりと吐く。
  • 2) 長くゆっくりと吸って~短く早く一瞬に吐く。
  • 3) 短く早く一瞬に吸って~短く早く一瞬に吐く。
  • 4) 短く早く一瞬に吸って~長くゆっくりと吐く。

この呼吸法を体験してみて下さい。貴方はどの呼吸法が自分に合いますか?通常では1)と4)がやり易いようです。個人差があるので自分に合った方法を会得して下さい。

この四つの呼吸法を①太陽に向かって、②毎朝10分程度、③腹を凹まして、続けてみて下さい。それだけで貴方の『気』が間違いなく高まってきます。

『気』を習得するために気功術や太極拳を学ばれるのも良いでしょう。本当の『気』は貴方自身の中にあるのです、それを引き出すのも貴方です。