第28節 腰痛の予防と治療〔操體術を併用した治療法〕 

前ページ 次ページ

従来の西洋体育学や西洋スポーツは、欧米人の人体に基づいて考案された物です。これを、東洋人に適用したために、逆に身体を悪くする例が多いものです。

特に、近年ではストレス、生活のリズム乱れ、食生活の変化などによって『腰痛』を訴える人が増えています。しかし、この根本的な治癒や予防は中々困難です。また、椎間盤ヘルニヤ(ギックリ腰)に至っては入院の羽目に陥ることとなります。

これらの『腰痛』問題は、痛みを訴える本人でない限り、他人にはその痛みが分かってもらえません。しかも、この痛みを根本的に取り去る薬や方法も無く、せいぜい痛み止め程度でしかなく、再発の不安に脅かされる日々を過ごす人も増えています。

そこで、これらの治療法として門外不出の中国拳法奥義の一つに『操體術』があります。現在の日本ではほとんどこの術の存在を知られずに、中国拳法や空手道の一部の流派でのみ伝承されて、門外不出の秘術として語り継がれて参りました。

今回の『操體術』では『腰痛』に効果的で、①予防と②治療の2点に絞って操體術の三つの術を公開します。この術は、呼吸法と合わせて実施しないと、効果が得られないため、まずは『呼吸法』と『動作法』とを習得しておきます。

これが出来ないと操體術は無意味となり、効果を発揮が発揮できません。

<呼吸法>


【息を吸う】口を閉じて可能な限り時間をかけて、腹式呼吸法でゆっくりと鼻から吸込む。
(この動作と平行して「力む」と言う動作が必要です。)
【静止する】腹一杯に息を吸ったら、そのまま数秒間だけ静止する。
(「力む」と言う動作は、そのまま続けておきます。)
【息を吐く】口を開いて可能な限り時間をかけて、腹式呼吸法でユックリと口から吐出す。
(「力む」と言う動作は、そのまま続けておきます。)
【吐き切る】腹の息を吐き出し終りつつある時点で、勢いよく、強く、音を立てて一気に吐 き切る。
慣れるまでは大変であるが、空手道の「息吹術」とも称される最も大事な呼吸法です。
(「力む」と言う動作は、そのまま続けておきます。)
【息を吸う】口を閉じて可能な限り時間をかけて、腹式呼吸法でユックリと鼻から吸込む。
(「力む」と言う動作は、そのまま続けておきます。)
【静止する】腹一杯に息を吸ったら、そのまま数秒間だけ静止する。
(「力む」と言う動作は、そのまま続けておきます。)
【脱力する】全ての力・意識・息を脱力する。勢いよく・強く・音を立てて一気に吐出す。
(「力む」動作は、全身の脱力でグッタリとすること。)

以上の呼吸・動作で1パターンとして、この動作を3回繰り返す必要がある。

前ページ 次ページ