第26節 ムチウチ症の予防と治療〔全脊髄に注意が必要です〕 

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交通事故によるムチウチ症は辛いものです。ムチウチ症の原因が頸椎のねじれにあるとする医者の診断が多いので、首枷のような矯正器をかけて首の負担を軽くします。また、アメリカでは腰椎に原因があるとして腰の治療をしています。

しかし、なかなか完治せずに、一度は治ったと思っても暫くしてバレリュー症侯群と呼ばれる変調が発生いたします。しかも、この症侯群は事故発生後の数年後に発生したりします。

この後遺症は、頭痛、視力減退、扁頭痛、記憶力の減退、吐き気、などの様々な症状となって、仕事が出来なくなる事態になる場合もあります。ここではムチウチ症の根本的原因が、頸椎のねじれのみならず、全脊髄(特に膀胱經絡)にある事から次の方法を紹介いたします。

「2.18 四十肩や五十肩の予防と治療」で説明した首の凝りを治す方法を自分にあった程度で無理せずに行って下さい。その後で、次の方法を実践します。

【鞭打ち症(バレリュー症候群)】
術の手順被術者(患者さん)施術者(治療士)
準備姿勢
  • 両足を伸ばして座り軽く目を閉じる。
  • 首を前に自然に傾け、両手を首の後ろに廻して左手の上に右手を重ねる。
治療法
  • 首筋を握るようにして、下から上に向かってゆっくりと揉みほぐす。
  首を三等分して、下~中~上の順に3回に分けて良く揉むこと。

この動作を1動作として3回繰り返し、呼吸は気にせず自然で良い。揉む時には息を吐き出すようにして下さい。

首筋を下から上に向かって揉むのは、脊髄から首に掛けて溜まっている、打ちごもりとなって体内にこもった熱を放出するためです。この打ちごもりは、頭のてっぺんから逃げて行きます。首を廻す運動と併せて1日に4~5回行うと徐々に脊髄が矯正され、ひと月もすれば完治します。

ムチウチ症を早急に治す方法としては、膀胱經絡を中心として指針指圧術と呼ばれる方法で施術者に治療して貰うのが最良です。これも脊髄を中心として打ちごもりを整える術の一つです。しかし、指針指圧術が出来る人は一部の武道家や限られた流派です。