第4節 カルシウムパラドックス〔カルシウムが不足した時〕 

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カルシウムの摂取が不足すると、細胞内のカルシウム量はどうなるでしょうか?

増える / 変わらない / 増えない(減る)
■カルシウムと高血圧との関係をみてみましょう。
  • カルシウムの摂取が不足したり、腸からの吸収が円滑に行われない。
  • 甲状腺の指令で、骨の中のカルシウムを溶かして血中に補おうとする。
  • 量の規制の出来ないカルシウムは体内に溢れ、血管細胞に入り込む。
  • 血管細胞は固く収縮して血管が狭くなる。一方、心臓は以前の量の血液を送り出そうとします。その結果として血圧が上がる。
■カルシウムと動脈硬化との関係をみてみましょう。
  • カルシウムの摂取不足に陥ると、血中のカルシウムが増える。
  • その結果、血管の内弾性膜の弾力性が失われ、血管がもろくなる。
  • もろくなるとカルシウムを先導役としてコレステロールが血管中に溜まり始めます。
  • 益々カルシウムも溜まり始め、血管はもろくなり弾力性を失い動脈硬化を招く。
■カルシウムと頭痛・肩コリとの関係をみてみましょう。
  • カルシウムの摂取不足によってカルシウムが血中や体内に溢れると、筋肉の収縮や痙攣が生じる。
  • 血管壁の平滑筋のカルシウムが増加すると、血管が縮んで血液の流れが悪くなる。
  • 筋肉や血管が収縮して血行不良に陥ると、頭痛や肩凝りが起こる。

この様にカルシウムは一見、矛盾した特異な性質を持っていますが、小児の頭痛や肩凝りの増加も決して、カルシウム不足と無関係ではなさそうです。

カルシウムは熱に強く、調理(ごはん、味噌汁、カレーなど)しても栄養分を損なうことも無くビタミン類と違って摂取し過ぎても、何ら体に支障をきたしません。したがって、安心して料理に使用して下さい。

ごはんにカルシウムを追加して炊くと、ごはんがおいしくなります。これは、お米の一番おいしい部分である中心部を、カルシウム添加によって表面に引き出すお蔭です。ごはんにカルシウムを追加することで、牛乳や魚がどうしても好きになれない人でも、味や臭いを全然意識することなく、しかも確実にカルシウムを補給できます。

尚、カルシウムはビタミンDが腸内になければ排泄されてしまいます。ビタミンDが不足するとカルシウム吸収が出来ず骨からカルシウムを溶かしますから重要なビタミンです。ビタミンDは、紫外線で生成されます。干しシイタケを使用前にヒダを表面に向け天日乾燥を1時間もすればビタミンDの含有量が倍加します。是非とも日光に晒してから乾燥シイタケを一緒に食べて下さい。また日光浴も体内にビタミンDを生成します。

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