第3節 操體術使用時の呼吸法〔腰痛の治療で効果が高い〕 

前ページ

従来の西洋体育学や西洋スポーツは、欧米人の体型に基づいて考案された物です。これを東洋人に適用したために、逆に身体を悪くする例が目立ちます。例えば、柔軟体操が挙げられます。一昔前までは柔軟体操と称して、背後から強く体を押して床に体が着く様に強引に押さえ込んだりしました。欧米人の足長短胴体型に比べて、日本人の短足胴長体型には無理なストレッチ方法でした。

近年ではストレスによる生活リズムの乱れや食生活の変化、等によって『腰痛』を訴える人が多くなりました。カルシウム欠乏の結果であることは、何度も述べたとおりです。しかし、現実に痛い症状を訴えている患者さんに対しては、先ず痛みを和らげる必要があります。特に『ギックリ腰』と称される椎間盤ヘルニヤになると入院の事態に陥ることになります。

これらの『腰痛』問題は、痛みを訴える本人でない限り、他人にはその痛みが分かって貰えません。しかも、この痛みを根本的に取り去る薬や方法も無く、せいぜい痛み止め程度でしかありません。再発の不安に脅やかされる日々を過ごすことになります。

門外不出の中国拳法奥義の一つに『操體術』があります。現在の日本では、この治療術の存在を知られずに、中国拳法や空手道の特定の流派でしか伝承されておらず、門外不出の秘術として語り継がれて来ました。

この呼吸法が出来なければ『操體術』は無意味となります。

以上の呼吸と動作を順序に併せて3セットで1組になります。この動作を3回繰り返す。

患者さんも施術者も汗ビッショリになるでしょうから、着替えを用意して下さい。以降の編では各症状別に詳しく治療の操體術を解説しますので、その前に呼吸術を習得して下さい。

前ページ