第40章 白内障〔白髪と同様に加齢と共に〕

インデックス 第1節 水晶体の濁り〔名前のとおり白く濁る〕  | 第2節 手術前の検査〔適切な手術を受けるために〕  | 第3節 白内障の手術〔経過と養生について〕  | 第4節 レザー光線の手術〔メスの手術ではありません〕

◆白内障の原因

白内障はさまざまな原因で起こりますが,最も多1ゝのは加齢によるも のです。これを加齢性白内障と呼んでいます。個人差はありますが、誰でも年をとるにつれ、水晶体は濁ってきます。加齡性白内障は一種の老化現象ですから、高年齢の人ほど多く発症します。最近では、アトピー性皮膚炎や糖尿病などの合併症として、若い人 の発症が増えています。

その他、母親の体内で風疹に感染するなどが原因で、生まれつき白内障になっているケースや、目のケガや薬剤の副作用から白内障を起こす場合もあります。

◆白内障の種類と原因

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種類原因
加齢性白内障加齢
全身疾患に合併する白内障ア卜ピー性皮膚炎、糖尿病など
先天性白内障風疹など
外傷性白内障目のケガなど
併発白内障ぶどう膜炎など
その他放射線、薬剤(ステロイド剤)

◆白内障の症状

白内障では目の中の水晶体が濁ることで視力が低下します。水晶体の濁り方はひとりひとり違うため、症状はさまざまです。主な症状としては「目がかすむ」といったものですが、次のような症状があれば白内障の疑いがあります。また白内障だけでは痛みや充血はありません。

  • かすんで見える
  • 眩しくなる
  • 明るい所で見えにくい
  • 一時的に近くが見えやすくなる
  • メガネが合わなくなる
  • 二重、三重に見える
  • 第1節 水晶体の濁り〔名前のとおり白く濁る〕

    ◆水晶体の濁り方と症状

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    水晶体の濁り方はひとりひとり違いますが、水晶体の周辺部(皮質)から濁りが始まることが多く、中心部(核)が透明であれば視力は低下しません。濁りが中心部に広がると、「まぶしくなる」「目がかすむ」ようになります。中心部(核)から濁り始めると、「一時的に近くが見えやすくなる」ことがあり、その後「目がかすむ」ようになります。

    ◆白内障の治療

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    日常生活に支障がない程度であれば、点眼薬や内服薬によって白内障の進行を遅らせます。 これらの薬剤は、水晶体の濁るスピードを遅くするもので、症状を改善したり、視力を回復させることはできません。

    白内障が進行して、日常生活に不自由を感じるようであれば、手術を行います。白内障以外の病気がある場合は、手術方法を工夫したり、全身状態をみて手術の時期を決めます。手術を考える時には 医師とよく相談しましょう。

    <眼薬の注意点>

    • 点眼の回数と量を守る
    • 容器の先が、まぶたやまつげに触れないようにしましょう。

  • 第2節 手術前の検査〔適切な手術を受けるために〕

    ◆白内障の手術前検査

    白内障の手術を受ける前には、手術が問題なく行えるかを調べ、目に合う眼内レンズを選ぶために、さまざまな検査を行います。眼内レンズは1ケ所にピントが固定されているので、手術前に医師と相談して、自分のライフスタイルに合った度数を選んで貰うことが大切です。

    主な検査項目は:

    • 視力、眼圧、屈折検査
    • 眼底検査 (網膜の状態を調べる)
    • 細隙灯顕微鏡検査 (水晶体の濁りの状態を調べる)
    • 角膜内皮細胞検査(角膜の内皮細胞が減つていないかを調べる)
    • 眼軸長検査(眼内レンズの度数を決める)
    • 問診、血圧検査など

    ※水晶体の漏りが進行している場合には、網膜の電気的検査や超音波検査なども行います。

    ◆白内障手術の入院期間と日帰り手術

    一般には手術後の管理も含めて3~4日間ほど入院します。最近では、患者さんの全身状態や手術後の通院に問題がなければ、日帰り手術を実施している施設もあります。日帰り手術は、手術する医師側、される患者側にいくつかの条件があります。日帰り手術を希望される方は、医師とよく相談してください。

    <日帰り手術の条件>

    ・日帰り手術を受ける患者さんは
    • 通院できる人
    • 重篤な合併症がない人
    • 家族の協力が得られる人などが条件となります。(病院によって条件は異なります)
    ・日帰り手術を行う医師は
    • 手術後の容態に対し夜間でも敏速な対応ができる
    • 適切なアドパイスが可能であるなどが条件となります。

    ◆白内障の手術

    現在、白内障の手術は主に、濁った水晶体を超音波で砕いて取り出し(超音波水晶体乳化吸引術)、人工のレンズ(眼内レンズ)を入れるという方法で行われています。白内障が進行して、核が固くなっている場合には、水晶体の核を丸ごと取り出すこと(水晶体嚢外摘出術)もあります。

    手術は局所麻酔で行われます。丁術時間は目の状態により異なりますので,担当医帥にお尋ねください。手術を受ける時は医師を信頼し、不安にならずに精神的安定を心掛けましよう。

  • 第3節 白内障の手術〔経過と養生について〕

    ◆白内障手術後の経過と養生

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    手術直後は、目が充血することがあります。また、目がゴロゴロする、涙がでる、目がかすむ、などの症状が出ることもありますが、これらの症状は、数日から1~2週間で治まります。 手術後1~3ケ月は、手術で起きた炎症を抑え、感染を防ぐために、医師の指示どおりに点眼薬を使用します。

    手術の翌日からでも疲れなt>程度に目を使ってもかまいません。術後の見え方で、色調の違和感やまぶしさを感じることがあります。色調の違和感は次第に慣れていきますが、まぶしさが続くようであれば、症状を緩和させるために色つきの眼鏡の使用をお勧めします。

    仕事への復帰は早い時期に出来ますが、患者さんの全身状態や仕事の種類などによって違ってくるので、医師し相談してくたさい。手術後しばらくの問は、定期検診を受けましよう。

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    眼内レンズには、ピントを合わせる調節力が無いので、眼鏡が必要になります。手術後2週間~2ケ月頃には視力が回復し安定してくるので、この時期に自分の視力に合った眼鏡をつくりましょう。

  • 第4節 レザー光線の手術〔メスの手術ではありません〕

    ◆後発白内障のレーザー治療

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    白内障の手術後、数ケ月~数年して、再び「まぶしくなる」「目がかすむ」事があります。これは、「後発白内障」といわれるもので、手術の際に 残しておいた水晶体の後嚢が濁ってくるために起こります。後発白内障は手術の必要がなく、レーザーを使って簡単に濁りを取ることができます。視力は直ぐに回復しますから、入院の必要もありません。