第38章 VDT症候群〔現代人はお疲れ目〕

インデックス 第1節 VDT作業時の5つのポイント〔VDT障害の予防のために〕  | 第2節 子供の目を護るVDT対策〔TV画面は明るい部屋で〕
2節図3

VDTとはパソコンのディスプレイなどの表示機器のことです。PCやスマホやゲーム機器など、職場や家庭そして子供の遊びにも浸透しており、VDTの普及は目にとって大きな出来事といえます。大切な目をまもるため、眼科の先生によく相談して指導してもらいましょう。

◆VDT症候群とは?

PC、モパイル端末、テレビゲーム、ポータブルゲームなどVDTが一杯です。VDT症候群といわれる新しい病気が增加しています。VDT症候群とはVDTを使った長時間の作業によって、目や体や心に影響のでる病気で、 別名IT眼症とも呼ばれています。

肩がこる、首から肩、腕が痛む、だるいなどの症状が起こります。慢性的になると、背中の痛み、手指の痺れなどいろいろな症状に進展します。また、イライラや不安感をまねいたり、抑鬱状態になったりします。

筆者もPCの出始めに、職場で8時間以上も画面と向き合っていた時に:背後を通った同僚がYシャツの襟が真っ赤になっている!と言われました。後頭部からの出血でした。プラズマ線が頭部を突き抜けて皮膚からの出血、そして眼球は角膜が傷だらけでした。当時はDVTの障害報告も少なく、酷い状態になったのです。数年間は額の皮が剥げたり、酷いフケになりま した。こんなに酷くなるのです。

◆VDT症候群による目の症状

主な症状は、調節機能や運動のス卜レスによる目の疲労です。酷い場合には病的な目の疲労眼精疲労になります。休憩しても簡?には回復できなくなります。また、ドライアイが進行して、結膜が充血することもあります。

  • 目が疲れる
  • 視力が低下する
  • 目がかすむ
  • 物がぼやけて見える
  • 目が痛い
  • 目が乾燥する
Q:
文字を書くのとVDT作業では、目への影響は違いますか?
A:
文宇を書く、読むなどの作業でも、もちろん目は疲労します。一方、VDT作業では、長時間の同じ姿努になるため、首、肩、腕、手などの筋肉が緊張します。また、視線がディスプレイ、キーボード、書類の間を頻繁に移動するため、より疲労が起こり易いのです。電磁波による影響で心配されているものには、白内障、妊娠・出産異常などがあります。しかし、VDTからの電磁波はほとんど問題ない低レベルのものと言われています。
  • 第1節 VDT作業時の5つのポイント〔VDT障害の予防のために〕

    ①適度な休憩
    1時間ごとに10~15分は休憩をとりましよう。休憩中はリラックスして遠くの景色を眺めたり、目を閉じたりしましょう。
    ②体操
    時々適度に体を動かして緊張をほぐしましょう。
    ③メガネ
    メガネやコンタク卜レンズは 度数の合っつた物を使いましよう。
    ④ドライアイ、緑内障の人
    過度なVDT作業で病気が悪化する危険性があるので、十分に注意しましよう。
    ⑤早期の受診
    異常を感じたら、早めに眼科の医師に診て貰いましょう。

    ◆これが理想のスタイルです

    • 室内はできるだけ明暗のコン卜ラス卜がないようにして、 まぶしく感じないように
    • 書類と目の距離も、画面からの距離と、あまり差がない程度で
    • 椅子に深く腰を掛けて背もたれに背を十分に当て、足の裏全体が床に接するように
    • 乾燥に注意する
    • 画面と目の距離は40cm以上に
    • 視線がやや下向きになる角度で
    • 反射しにくい位置にディスプレイを置く
    • 反射防止型のディスプレイや画面カバーを使用する

    出典:厚生労働省『VDT作業における労働衛生管理のためのガイドライン』

    Q:
    眼科ではどんな治療をするの?
    A:
    目の疲れをやわらげ、目にうるおいを与える点眼液や、体や目の緊張をほぐす飲み薬による治療が行われます。
    ときには適切なメガネやコンタク卜レンズで視力を矯正したり、VDT作業専用のメガネが処方されることもあります。

    ◆大切な子供の目~VDTと子供の目~

    現在では多くの子供がテレビゲームやポータブルゲームだけでなくPCやモバイル端末を使ってゲームをしています。ゲーム時間が長くなると、酷く目が疲れたり、肩がこったり、頭が痛いなどの症状を起こすことがあります。

    心配される目への影響としては、次のようなものが話題になつています。

    <近視化>
    1日長時間テレビゲームで遊んでいると、近視になる危険性が高いといわれています。
    <てんかん>
    光過敏性のてんかんの素因をもつ人のうち、テレビゲームのし過ぎで発作をおこした、という、ごくまれな例がマスコミでとりあげられています。
    楽しいゲームも目を傷めては台無しです。目もいたわりながら上手に遊ばせましょう。
  • 第2節 子供の目を護るVDT対策〔TV画面は明るい部屋で〕

    ①長時間は禁物
    30分以内ならば許容範囲で、長くても1時間以内にしましよう。
    ②外で元気に遊びましよう
    お子さんを戸外で遊ばせることで、体の緊張をほぐし、目の症状を和らげられます。
    ③食事はかたよらないように
    好き嫌いをなくして、栄養パランスのとれた食事を心がけることも大切です。
    Q:
    VDT学習とテレビゲーム遊びの疲労度合いは同じなの?
    A:
    最近は、VDTを用いた学習機器が開発され、将来、このVDT学習も更に増えることが予想されます。VDT学習でもゲームと同様に指先や手や腕のすぱやい動きや、とっさの判断が求められることもあり、目の負担が大きくなります。

    ◆まとめ

    VDT症候群にならないためには、普段から予防や対策につとめて、大切な目をいたわりましょろ。作業中、目に異常を感じたら早めに眼科の医師の診断を受けましょう。