第8章 花粉症〔アレルギーの原因を探る〕

インデックス 第1節 目のかゆみや充血〔洗い過ぎは逆効果〕  | 第2節 喉の異常の原因〔花粉症の喉の痛み〕  | 第3節 花粉症か風邪か〔見分け方を知る〕  | 第4節 花粉症への対策〔食べ物で戦う花粉症〕

花粉症は、以前は殆ど発症している人がいない病気でしたが、最近では多くの人が花粉症の症状に悩んでいます。特に、スギ花粉症は戦前は殆どみられなかった病気でしたが、現在では、人口の10%、またはそれ以上の方がスギ花粉症に悩んでいるとも言われています。また、最近では、花粉症になっている幼児も増えており、花粉症は国民病ともなりつつあるようです。

花粉症とは

花粉症とは、花粉によって主に鼻の粘膜や目の粘膜に起こるアレルギー疾患で「くしゃみ」「鼻水」「鼻づまり」「目の痒み」などの諸症状を引き起こします。花粉症の原因となる花粉には、季節によって杉、檜、松、ブナ、カバノキ、稲、蓬、ブタクサなどが挙げられます。

花粉症発生のメカニズムは、無害である花粉が「有害」認識されてしまうと、アレルゲン(抗原)の情報がマクロファージ(貧食細胞)からT細胞そしてB細胞へと伝わりIgE抗体が作られます。肥満細胞に結合したこの抗体と抗原が反応すると、ヒスタミン等の化学物質が放出され花粉症を引き起こします。

特に、スギ花粉やイネ花粉を顕微鏡で観察すると螺旋状の形状をしており、呼吸によって鼻腔の粘膜に突き刺さって色んな花粉症症状を引き起こすようです。ヒノキやブタクサはどうして花粉症になるのか、抗体探しが行われています。これは日本人だけでなく、日本に来た外国人も同様に、花粉症で悩まされるそうです。

◆花粉症の症状

花粉症により、主に以下の症状などがみられることがあります。以下のような花粉症の症状がある場合には、一度医師による診察をおすすめします。

・目の花粉症の症状
目のかゆみ
涙が出る
まぶたが腫れる
目の充血
・鼻の花粉症の症状
鼻水がどんどん出てくる
鼻詰まりがひどい
くしゃみが何度も出る

この他にも花粉症により、頭痛、喉・のどの痛み、咳、イライラする、憂鬱になる、集中力が低下する等の症状がみられることがあります。このような症状がある場合には、一度医師による診察をお勧めします。放置すると酷い場合には鼻腔が化膿して顔全体が腫れてきます。

※特効薬に気付かない日本の医療!

実は、欧州では当たり前の特効薬があります。それは『ワセリン』なのです。色々な薬や注射でも症状が納まらない花粉症の患者さんに教えたい。ワセリンを朝と昼と就寝前に鼻の穴へ塗って下さい!塗る前には良く鼻水をかんでから、塗って下さい!特効薬なのです。ワセリンが花粉の破裂を閉じ込めてくれます。

  • 第1節 目のかゆみや充血〔洗い過ぎは逆効果〕

    ◆目のかゆみ・充血 洗いすぎは逆効果

    花粉症の時期になると、くしゃみや鼻水、目の痒み、目の充血に悩む人が多いと思います。 ところが、患者さんは耳鼻科に比べて、眼科にかかる人は少ないそうなのです。

    実際は、花粉症で眼科を受診する患者さんは少ない。

    医療関連企業ジョンソン・エンド・ジョンソンが、コンタクトレンズ利用者で花粉症の症状を訴える20~30歳代の 600人に実施したアンケート結果によると、通院先は「耳鼻科」51%に対して「眼科」は18%にとどまった。花粉症の症状がある人で、耳鼻科を受診する人が多いのに比べて、眼科を受診する人は少ないようです。

    目に花粉症の症状が現れているにも関わらず、眼科で診てもらわずに勝手なケアをしている人も多いようなのです。

    花粉が目や鼻の粘膜に入ると、目に痒みや充血、涙目、まぶたのむくみといった症状が出る。まぶたの裏側にぶつぶつができているのに気づかず、目をこすって視力に影響を与えたり、医師の診察を受けずに勝手なケアをして、トラブルを起こすこともある。

    花粉症対策のための目のケアとして多くの人が目を洗うと答えているそうですが、これが目のトラブルを招く恐れがあるようです。この調査で、花粉飛散時に自分で行う目の対処法として64%の人が「目を洗う」と回答した。しかし、これがトラブルのもとになる可能性があったのです。

    洗い過ぎると、目を保護している物質まで洗い流され、目に傷がつく。

    傷が増えると、灼熱感をもったり、粘膜が弱くなって花粉症の症状が出やすくなるのです。結果として洗い過ぎると、かえって花粉症の症状を悪化させてしまう可能性もあるようです。また、コンタクトレンズ使用者も花粉症の時期には注意が必要なようです。

    目ヤニや花粉がレンズを汚し、症状を悪化させる原因にもなる。

    本来は眼鏡に替えるのが望ましい。だが同調査では、97%がコンタクトレンズを継続使用していました。どうしても使用するのならハードレンズは、洗浄専用液でしっかりこすり洗いで花粉を落とす。ソフトレンズは、一日使い捨てタイプを使用し痒くなったらすぐ取り換える。コンタクトレンズ使用者で花粉症の人は、花粉症の時期はできれば眼鏡に変えたほうが良いようです。

    どうしてもコンタクトレンズを使用したい人は、ハードレンズの場合は、どうしても汚れや花粉を落としきれない可能性があるため、使い捨てタイプを使用したほうが良いと思います。きちんとした目のケアをして、花粉症の時期を乗り越えましょう。

    花粉症の症状がある人は、早めに耳鼻科や眼科で診てもらいましょう。

  • 第2節 喉の異常の原因〔花粉症の喉の痛み〕

    花粉症患者の約8割が実感するのどの異常の理由

    花粉症の症状としては、目の痒み、くしゃみ、鼻水などがよく知られていますが、意外にも喉頭症状を訴える人は多いようです。喉頭症状は、スギ花粉の患者の内、78%の人が症状を感じているという報告もあります。喉の症状が出る原因とは何なのでしょうか。

    喉頭症状は、咽喉の異常感、痒みなどが挙げられるが、実は、これらはアレルゲンである花粉が咽喉の粘膜に付くことで炎症となってしまう場合があるという。さらに「咽喉の乾燥」に悩む人も多くなるそうです。これは鼻づまりから口呼吸になってしまうことで、乾燥感を助長させている場合と、花粉症治療薬の影響である場合があります。

    花粉症を治療する抗アレルギー薬は、神経信号を伝達するために神経細胞が放出する化学伝達物質(アセチルコリン)の作用を遮断する副作用(抗コリン作用)を起こし、唾液の分泌を減少させてしまうのです。しかし、殺菌や抗菌作用のある唾液の分泌が減ると、大変困ったことになります。

    花粉症がもたらす“咽喉の荒れ”、口呼吸による“咽喉の乾燥”などと合わさって、咽喉の防御機能として働く、咽喉や鼻の粘膜の“線毛(せんもう)”が役割を果たさなくなり、インフルエンザや風邪など、細菌やウィルスの感染リスクを上昇させてしまう怖れもあります。

    <喉の症状が出る原因>

    • 花粉が喉の粘膜につくことで炎症になる
    • 鼻づまりから口呼吸になることで乾燥
    • 花粉症治療薬の副作用で唾液の分泌が減少してしまう

    があるそうです。そこで、大事になってくるのは、のどを潤し、乾燥を防ぐこと。

    マスクをする、湯気を吸い込む、空気清浄機や加湿器を使う、などに加え「こまめに咽喉飴を摂取することでも、乾燥から咽喉を守ることができます。また、花粉シーズンはできるだけ窓を閉め花粉の飛散が多い時刻や多い日には外出を控える。外出の際はマスクやメガネを使用し、帰宅後は必ず洗顔やうがいをする、といった一般的な花粉症対策も大切です。

    <花粉症対策のまとめ>

    • マスクをする
    • 湯気を吸い込む
    • 空気清浄機
    • 加湿器を使う
    • こまめにのど飴を摂取する
    • できるだけ窓を閉める
    • 花粉の飛散が多い時刻や多い日には外出を控える
    • 外出の際はマスク・メガネを使用
    • 帰宅後は洗顔、うがいをする
    • ※ワセリンを試してみましょう
  • 第3節 花粉症か風邪か〔見分け方を知る〕

    花粉症と風邪の見分け方

    今年初めて花粉症になった人は、自分が花粉症なのか風邪なのか分からない人もいると思います。そこで、花粉症と風邪の見分け方についての分かり易く説明します。

    病気症状の期間主な症状の違いその他
    花粉症2週間以上
    • ・くしゃみが多い
    • 眼のかゆみが強い
    • 花粉の飛散数と症状が一致する
    • 毎年、同じ時期に症状が出る
    自分や家族にアレルギーがある
    風邪約10日間
    • 鼻汁が水様性だけでなく、粘性や濃性になる
    • のどが痛む
    • 高い熱が出る

    ◆花粉症と子供

    近年は、子供の花粉症が増えています。花粉症の低年齢化(環境汚染が進み)で2~3歳ごろから花粉症になる子供もいます。一番の理由は、スギ花粉が最近増加傾向にあり、子供の頃から花粉を吸い込んでいることやアレルギーを悪化させる様々な要因の影響が考えられています。

    特に、小さな子供の場合には症状をうまく伝えられない事もあります。「花粉症かな?」と思ったら、早めに医師の診察を受けて対策を考えることをお勧めします。40%近い子供が花粉症の疑いという報告もあります。花粉症は放っておくとアレルギー性からアトピーにもなりかねません。

    ◆花粉症の原因

    スギ花粉症の原因は、空気中を飛ぶ花粉(スギは風媒花)ですので、花粉症を予防するためには、飛散時期に鼻や目の粘膜にできるだけ花粉が触れないようにする事が最も大切だと考えられます。スギ花粉症の方は、すでに体の中にスギ花粉に対する抗体(IgE抗体)が存在しているため、飛散量などによって差はありますが、今から早めの花粉症対策に心掛けて下さい。

    また、低体温になると、酵素の働きが低下するため、血行も悪くなり、新陳代謝が悪くなり免疫力も低下し、花粉症になりやすくなると考えられます。

    ◆低体温は、花粉症の原因の一つ

    低体温つまり体温が下がると酵素の働きが低下するため、血行も悪くなり、新陳代謝が悪くなり、免疫力も低下し、花粉症になりやすくなると考えられます。

    もちろん、花粉症の原因は、空気中を飛ぶ花粉ですので、花粉症を予防するためには、飛散時期に、鼻や目の粘膜にできるだけ花粉が触れないようにする事が最も大切だと思われます。

    ただ、低体温により免疫力が落ちてしまうと、様々な病気の原因にもなると考えられますので、体温が少しでも低い方は、ぜひ食事(内容・食習慣を含めて)の見直し、運動を心掛けて下さい。

  • 第4節 花粉症への対策〔食べ物で戦う花粉症〕

    ◆オメガ3脂肪酸は花粉症によい<花粉症対策>

    オメガ3脂肪酸には炎症を抑える効果があるといわれていることから、花粉症症状の緩和に役立つのではないかと言われています。

    ◆ケールは花粉症対策によい<花粉症対策>

    ケールとは、アブラナ科の緑黄色野菜で、キャベツやブロッコリーの原種です。ケール由来の糖脂質と刺激物質を、人由来のT細胞に加えたところ花粉症などのアレルギーの誘引物質の一つであるIL-4の産生を抑制する効果が確認されています。

    <T細胞は免疫細胞の一種でTh1とTh2がある>

    Th1は、ウイルスの退治、Th2はアレルゲンの撃退という役割を担い、互いを抑制しな がらバランスを保っている。このTh1とTh2のバランスが崩れることで、花粉症などのア レルギーが起こるという説が一般的です。

    清潔になった現代では、敵対する病原菌が減ったため、Th1が働くことがなくなり、その数が減少したため、ブレーキを失ったTh2が増殖・暴走していると考えられます。

    ケールには、花粉症のメカニズムにおいて重要な役割を果たす「IL(インターロイキン)-4」に対する効果が発見されました。Th2細胞が、B細胞にIgE抗体を作らせるときに情報伝達物質の一つとして使われるのが、このIL-4です。

    つまり、IL-4の産生量を少なくすれば、B細胞に命令が届かずに、花粉症の病状が進行しないというわけです。ケールは、このIL-4の産生を抑制することが実験において判明されました。これは、「ケールに含まれる糖脂質の効果」であることが確認されています。

    ◆花粉症対策グッズ・サプリメント

    花粉症対策グッズとしては、症状が軽い人ならば、マスクのような花粉症対策グッズと、自分に合ったサプリメントの摂取だけで、花粉症の症状の緩和が期待できると考えられます。乳酸菌、トマト、紫蘇、甜茶、ペパーミント、蕗、バラ、シジュウム、グァバ茶、凍頂烏龍茶、白麻布羅茶、紅フウキ、茸、タラヨウなどに含まれる有効成分が現在では注目されています。

    ●免疫バランスを整えて花粉症対策!

    乳酸菌やキノコなどは、多糖体などの成分が消化管などの粘膜で自然免疫系に働きかけることがわかってきており、この作用によって、花粉症などのアレルギーになりやすい免疫バランスの状態が改善されると考えられています。

    尚、これらの免疫バランス改善サプリメントは、免疫バランスの改善に時間がかかるため、早めの摂取と継続性を心掛けたいものです。

    ●ポリフェノールで花粉症対策!

    トマト、紫蘇、甜茶、ペパーミント、蕗、バラなどの植物素材は、抗酸化作用をもつポリフェノール成分が、花粉症などのアレルギーの抑制に寄与すると考えられています。これらはアレルギー発症の原因となる悪玉細胞(肥満細胞)が活性化するのを抑え、くしゃみの原因となる悪玉物質のヒスタミンが悪玉細胞から遊離するのを抑えたり、鼻水や鼻づまりの原因となる悪玉物質のロイコトリエンが肥満細胞から放出されるのを抑える作用が確認されています。

    こうした悪玉細胞を抑え込む植物成分のサプリメントは、免疫バランス改善タイプに比べると、早めに効果を実感できる場合があるそうです。