第7章 認知症・ボケ〔老いて誰でも罹るのか〕

インデックス 第1節 認知症の症状〔もの忘れとの違い〕  | 第2節 認知症への対応〔理解して接する〕  | 第3節 認知症対策〔生活の質を高める〕  | 第4節 認知症の予防策〔恍惚の人にならない法〕  | 第5節 認知症の早期発見〔病気は早期発見が大事〕  | 第6節 アルツハイマー型認知症の症状〔病状は徐々に悪化する〕

先ず最初に、ボケる人とボケない人の性格や行動の違いを見てみましょう。

◆早くボケる人の十ケ条

  • おーい、おーい、と何でも奥さんや子供に頼る人
  • 頑固一徹、融通のきかない人
  • 無趣味、趣味は仕事という人
  • 無口、無表情、ムッツリ屋の人
  • 真っ正直過ぎる人
  • 怠け者、無精者、ものぐさな人
  • 無信仰、神棚、仏壇等無く、神社仏閣に参らない人
  • 孤独な人、友達と交際のない人
  • 無神経、わがまま、非常識、愚痴こぼし、夢ばかりの人
  • チャランポラン、食っちゃ寝の人

◆ボケない人の十ケ条

  • 常に感謝し、ゆとりのある人
  • 本や新聞を読み、日記を付ける人
  • 手足をよく使う人(頭脳労働も大事ですけど運動を)
  • 人の世話をよくする人
  • ハイカラさんで身なりに注意する人
  • 酒をたしなみ、歌を歌うなど陽気な人
  • 友達が多く、付き合いのよい人
  • 趣味が多くスポーツを好み続ける人
  • 奉仕精神の旺盛な人
  • 異性に関心を持ち続ける人(色ボケではありませんよ)

<認知症を理解する>

◆認知症とはどういうものか?

脳は私たちの殆どあらゆる活動をコントロールしている司令塔です。それがうまく働かなければ、精神活動も身体活動もスムーズに運ばなくなります。認知症とは、色々な原因で、脳の細胞が死んでしまったり、働きが悪くなったために様々な障害が起こり、生活するうえで支障が出ている状態(およそ6ヵ月以上継続)を指します。

認知症を引き起こす病気の内、最も多いのは脳の神経細胞がゆっくりと死んでいく変性疾患と呼ばれる病気です。アルツハイマー病、前頭・側頭型認知症、レビー型小体病などが、この「変性疾患」にあたります。

続いて多いのが、脳梗塞、脳出血、脳動脈硬化などのために、神経の細胞に栄養や酸素が行き渡らなくなり、その結果その部分の神経細胞が死んだり、神経のネットワークが壊れてしまう脳血管性認知症です。

認知が出来ないと!衛生、安全、有害、常識、などが理解出来ないので、0歳児と同様の行動様式になります。要は目を離せないのです!

  • 第1節 認知症の症状〔もの忘れとの違い〕

    ◆認知症の症状(中核症状と周辺症状)

    脳の細胞が壊れることによって直接起こる症状が記憶障害、見当識障害、理解や判断力の低下、実行機能の低下など中核症状と呼ばれるものです。これらの中核症状のため周囲で起こっている現実を正しく認識できなくなります。

    本人がもともと持っている性格、環境、人間関係など様々な要因がからみ合って、うつ状態や妄想のような精神症状や、日常生活への適応を困難にする行動上の問題が起こってきます。これらを周辺症状と呼ぶことがあります。

    この他、認知症にはその原因となる病気によって多少の違いはあるものの、様々な身体的な症状もでてきます。特に、血管性認知症の一部では、早い時期から麻痺などの身体症状が合併することもあります。アルツハイマー型認知症でも、進行すると歩行が拙くなり、終末期まで進行すれば寝たきりになってしまう人も少なくありません。

    ◆中核症状

    症状1:記憶障害
    人間には、目や耳が捕らえたたくさんの情報の中から、関心のあるものを一時的に捕らえておく器官(海馬)と、重要な情報を頭の中に長期に保存する「記憶の壺」が脳の中にあると考えてください。いったん「記憶の壺」に入れば、普段は思い出さなくても、必要なときに必要な情報を取りだすことができます。
    しかし、年をとると海馬の力が衰え、一度にたくさんの情報を捕まえておくことができなくなり、捕まえても、「壺」に移すのに手間取るようになります。「壺」の中から必要な情報を探しだすことも、ときどき失敗します。年をとってもの覚えが悪くなったり、ど忘れが増えるのはこのためです。それでも海馬の足はそれなりに機能しているので、二度三度と繰り返しているうち、大事な情報は「壺」に納まります。
    ところが、認知症になると、海馬の足が病的に衰えてしまうため「壺」に納めることができなくなります。新しいことを記憶できずに、さきほど聞いたことさえ思い出せないのです。更に、病気が進行すれば「壺」が溶け始め、覚えていたはずの記憶も失われていきます。
    症状2:見当識障害
    見当識障害は、記憶障害と並んで早くから現われる障害です。まず、時間や季節感の感覚が薄れることから時間に関する見当識が薄らぐと、長時間待つとか、予定に合わせて準備することができなくなります。何回も念を押しておいた外出の時刻に準備ができなかったりします。
    もう少し進むと、時間感覚だけでなく日付や季節、年次におよび、何回も今日は何日かと質問する、季節感のない服を着る、自分の年がわからないなどが起こります。進行すると迷子になったり遠くに歩いて行こうとする
    初めは方向感覚が薄らいでも、周囲の景色をヒントに道を間違えないで歩くことができますが、暗くてヒントがなくなると迷子になります。進行すると、近所で迷子になったり、夜、自宅のお手洗いの場所がわからなくなったりします。また、とうてい歩いて行けそうにない距離を歩いて出かけようとします。人間関係の見当識はかなり進行してから、過去に獲得した記憶を失うという症状まで進行すると自分の年齢や人の生死に関する記憶がなくなり周囲の人との関係がわからなくなります。80歳の人が、30歳代以降の記憶が薄れてしまい、50歳の娘に対し、姉さん、叔母さんと呼んで家族を混乱させます。
    また、とっくに亡くなった母親が心配しているからと、遠く離れた郷里の実家に歩いて帰ろうとすることもあります。※見当識とは、現在の年月や時刻、自分がどこにいるかなど基本的な状況を把握する事です。
    症状3:理解・判断力の障害
    認知症になると物を考える事にも障害が起こり、具体的な現象では次の変化が起こります。
    ①考えるスピードが遅くなる。
    逆の見方をするなら、時間をかければ自分なりの結論に至ることができます。急がせないことが大切です。
    ②二つ以上のことが重なるとうまく処理できなくなる。
    一度に処理できる情報の量が減ります。念を押そうと思って長々と説明すると、益々の混乱になります。必要な話はシンプルに表現することが重要です。
    ③些細な変化、いつもと違うできごとで混乱を来しやすくなる。
    お葬式での不自然な行動や、夫の入院で混乱してしまったことをきっかけに認知症が発覚する場合があります。予想外のことが起こったとき、補い守ってくれる人がいれば、日常生活は継続できます。
    ④観念的な事柄と、現実的、具体的なことがらが結びつかなくなる。
    「糖尿病だから食べ過ぎはいけない」ということはわかっているのに、目の前のおまんじゅうを食べてよいのかどうか判断できない。「倹約は大切」と言いながらセールスマンの口車にのって高価な羽布団を何組も買ってしまうということが起こります。また、目に見えないメカニズムが理解できなくなり、自動販売機や交通機関の自動改札、銀行のATMなどの前ではまごまごしてしまいます。全自動の洗濯機、火が目に見えない電子レンジやIHクッカーなどもうまく使えなくなります。
    症状4:実行機能障害
    計画を立て按配することができなくなる。例えば、スーパーマーケットで大根を見て健康な人は冷蔵庫にあった油揚げと一緒にみそ汁を作ろうと考えます。認知症になると冷蔵庫の油揚げのことはすっかり忘れて、大根といっしょに油揚げを買ってしまいます。
    ところが、後になっていざ夕食の準備にとりかかると、さっき買ってきた大根も油揚げも頭から消えています。冷蔵庫を開けて目に入った別の野菜でみそ汁を作り、冷蔵庫に油揚げが二つと大根が残ります。こういうことが幾度となく起こり冷蔵庫には同じ食材が並びます。認知症の人にとっては、ご飯を炊き、同時進行でおかずを作るのは至難の業です。
    健康な人は頭の中で計画を立て、予想外の変化にも適切に按配してスムーズに進めることができます。認知症になると計画を立てたり按配をしたりできなくなり、日常生活がうまく進まなくなります。
    <保たれている能力を活用する支援>
    でも、認知症の人は「なにもできない」わけではありません。献立を考えたり、料理を平行して進めることはうまくできませんが、誰かが全体に目を配りつつ、按配をすれば一つひとつの調理の作業は上手にできます。「今日のみそ汁は、大根と油揚げだよね」の一言で油揚げが冷蔵庫に溜まることはありません。「炊飯器のスイッチはそろそろ入れた方が良いかな?」ときいてくれる人がいれば、今までどおり食事の準備ができます。こういう援助は根気がいるし疲れますが、認知症の人にとっては必要な支援です。こうした手助けをしてくれる人がいれば その先は自分でできることが沢山あります。
    症状5:感情表現の変化
    認知症になるとその場の状況が読めなくなります。通常、自分の感情を表現した場合の周囲のリアクションは想像がつきます。私たちが育ってきた文化や環境、周囲の個性を学習して記憶しているからです。さらに、相手が知っている人なら、かなり確実に予測できます。
    認知症の人は、ときとして周囲の人が予測しない、思いがけない感情の反応を示します。それは認知症による記憶障害や、見当識障害、理解・判断の障害のため、周囲からの刺激や情報に対して正しい解釈ができなくなっているからです。たとえば「そんな馬鹿な!」という言葉を、その場の状況を読めずに自分が「馬鹿」と言われたと解釈した認知症の人にストレートに怒りの感情をぶつけられたら、怒られた人は、びっくりしてしまいます。認知症の人の行動がわかっていれば、少なくとも本人にとっては不自然な感情表現ではないことが理解できます。

    ◆認知症の人と接するときの心構え:「認知症の本人には自覚がない」は大きな間違い

    認知症の症状に、最初に気づくのは本人です。もの忘れによる失敗や、今まで苦もなくやっていた家事や仕事がうまくいかなくなる等々のことが徐々に多くなり、何となくおかしいと感じ始めます。特に、認知症特有の言われても思い出せないもの忘れが重なると、多くの人は何かが起こっているという不安を感じ始めます。

    しかし、ここから先は人それぞれです。認知症を心配して抑うつ的になる人、そんなことは絶対にないと思うあまり、自分が忘れているのではなく、周囲の人が自分を陥れようとしているのだと妄想的になる人など。

    認知症になったのではないか、という不安は健康な人の想像を絶するものでしょう。認知症の人は何もわからないのではなく、誰よりも一番心配なのも苦しいのも、悲しいのも本人です。

    ◆認知症サポーターについて

    認知症サポーターとは、認知症に関する正しい知識と理解を持ち、地域や職域で認知症の人や、そのご家族を支援する人のことを言います。認知症サポーターになるには、各地域で実施している「認知症サポーター養成講座」を受講する必要があり、受講者にはサポーターの証としてオレンジリングが渡されます。

    2009年までに認知症サポーターを 100万人にすることを目標としました。今や認知症サポー"ターが養成されており、その数は、全国で6344299人(平成27年6月30日時点)います。各地"域で認知症の人やそのご家族を支援しています。

  • 第2節 認知症への対応〔理解して接する〕

    私は忘れていない!」に隠された悲しみ

    現実には、少なからぬ認知症の人が、私はもの忘れなんかない、病院なんかに行く必要はない、と言い張り、家族を困らせています。早く診断をし、はっきりとした見通しを持って生活したい、本人を支えていきたいと願う家族にとって、本人のこうした頑なな否認は大きな困惑の元になります。しかし、その他の事柄についてはまだまだ十分な理解力や判断力を持っているのに、自分の深刻なもの忘れに対してだけ不自然なほど目をつぶる理由を考えてみましょう。

    こういう人でも、他の認知症の人のもの忘れが尋常でないということは直ぐにわかります。つまり「私は忘れてなんかいない!」という主張は「私が認知症だなんて!」と、いうやり場のない怒りや悲しみや不安から、自分の心を守るための自衛反応なのです。周囲の人が「認知症という病気になった人」の本当のこころを理解することは容易ではありませんが、認知症の人の隠された悲しみの表現であることを知っておくことは大切です。

    こころのバリアフリーを

    足の不自由な人は、杖や車いすなど道具を使って自分の力で動こうとします。駅にはエレベーターの設置などバリアフリー化が進み、乗り降りがしやすくなってきています。また手助けの要るときには援助を頼みます。

    しかし、認知症の人は自分の障害を補う「杖」の使い方を覚えることができません。「杖」のつもりでメモを書いてもうまく思い出せず、なんのことかわからなくなります。認知症の人への援助には障害を理解し、さりげなく援助できる「人間杖」が必要です。交通機関や店など街のあらゆるところに、温かく見守り適切な援助をしてくれる人がいれば外出もでき、自分でやれることもずいぶん増えるでしょう。こころのバリアフリー社会をつくることが認知症サポーター(詳細については後述)の役割です。

    関わる人の心構え

    認知症の問題は、介護問題だと考えるのをやめましょう。誰でも自分や家族が認知症になる可能性があります。認知症という病気のことを理解したうえで、自分だったらどう生き抜くかということを考えなければ、認知症の人の支援は難しいのです。

    健康な人の心情が様々であると同じように認知症の人の心情も様々です。「認知症の人」がいるのではなく、私の友達のAさんが認知症という病気になっただけです。友人としてすべきことは、認知症の障害を補いながら、今までどおり友達のAさんと付き合い続けることです。たまたま駅でまごまごしていたBさんは、認知症のために自動改札が通れないらしい、だったら、一寸の手助けをして改札を通る手伝いをすればいい。さりげなく自然に一番の援助です。

    ◆これからの認知症対策について

    今後、我が国の高齢化が進むことに伴い、認知症の人も増加することが考えられることから認知症の人やそのご家族に対する支援もますます重要になると考えられております。

    このため、厚生労働大臣の指示の下「認知症の医療と生活の質を高める緊急プロジェクト」が設置され「たとえ認知症になっても安心して生活できる社会を早期に構築する」ことが必要との認識のもと、医療、介護等の有識者にご参加いただき、今後の認知症対策について検討を進められてまいりました。

  • 第3節 認知症対策〔生活の質を高める〕

    【認知症の医療と生活の質を高める緊急プロジェクトの主な内容】

    ◆これからの認知症対策

    今後の認知症対策は、早期の確定診断を出発点とした適切な対応の促進を基本方針とする。具体的には、次の5つの施策:①実態の把握、②研究開発の加速、③早期診断の推進と適切な医療の提供、④適切なケアの普及及び本人・家族支援、⑤若年性認知症対策を積極的に推進するため、財源の確保も含め、必要な措置を講じていく必要がある。

    ◆認知症対策の具体的内容

    ①実態の把握
    認知症患者数や、認知症患者の症状別、医療機関・施設別の利用の実態についての調査など
    ②研究・開発の促進
    アルツハイマー病に有効な予防方法や早期診断技術の実用化、根本的治療薬の実用化を目標とした研究など
    ③早期診断の推進と適切な医療の提供
    早期診断の促進、認知症の専門医療を提供する医師の育成など
    ④適切なケアの普及及び本人・家族支援
    認知症ケアの標準化・高度化に向けた取組みや、医療から介護への切れ目のないサービス提供の推進、相談支援体制の充実、認知症サポーターの増員など
    ⑤若年性認知症対策
    コールセンターの設置による相談支援体制の充実や、雇用・就労、障害者福祉などへ適切につなぐための支援など

    ◆新型認知症のピック病

    認知症の一種、「ピック病」が最近注目されています。約4万人いると言われる若年性認知症の3割以上を占めるという専門家もいるほどで、特に働き盛りの40~50歳代に発病することが多く、しかも治療の手段がないのでやっかいな病気です。

    認知症は脳卒中の後遺症やアルツハイマー病によるものが多いのですが、ピック病はこれまでアルツハイマー病や統合失調症、性格異常などと誤診されることが多かったと言います。しかし、アルツハイマー病は記憶力をつかさどる脳の海馬(かいば)やその周辺が冒されて起きるのに対して、ピック病は前頭葉と側頭葉が萎縮して発病します。最近CTやPETなど脳の内部を見られる医療機器が発達したことで、よく見つかるようになりました。

    前頭葉と側頭葉は、感情や欲求をコントロールしている部分で、ここがやられると、普段はおとなしい人でも怒りっぽくなる、暴力をふるう、同じことを繰り返す、約束を平気で破る、不潔になる、過食する、他人の家に勝手に上がる、などの異常行動が現れます。

    職場でトラブルを起こしたり、万引きと間違えられたりすることもあります。やがては記憶障害や言語障害に陥り、痴呆状態になります。今のところ、原因は不明で治療手段も確立されていないのです。「早く気づけば、脳血流を活発にする栄養補給や適切なケアをすれば、悪化を遅らせることができる」という専門医もいます。40歳以上であれば、介護保険の対象にもなっています。

  • 第4節 認知症の予防策〔恍惚の人にならない法〕

    <認知症の予防>

    食生活の改善塩分や動物性脂肪の摂取に注意!
    適度な運動体力維持のためにも必要!
    お酒、タバコお酒は適量!タバコはやめる!
    適度な刺激ストレスはダメ!
    事故に注意頭の強打など注意!

    ◆食生活の改善

    サラサラ血液と強い血管にする。これがポイントです。認知症の原因の大きな割合を占める脳血管性障害、これは血液と血管の状態が重要です。バランスの取れた食事が、認知症や老化を防止します。

    血液は、全ての細胞に栄養と酸素を運び、老廃物を回収する役目をもっています。この栄養と酸素の供給が不足すると、細胞の働きが弱くなりやがて死滅していまします。脳内の細胞の死滅が、認知症となって現れてきます。ドロドロ血液やベトベト血液では、血管が詰まり易くて、血管が詰まってしまう事が心筋梗塞や脳梗塞の原因となります。

    動物性脂肪の摂り過ぎに注意して、コレステロールや中性脂肪をコントロールしましょう。血管も老化しています。弾力性が減少し、硬くなってきています。弾力性が乏しくなった血管に、強い圧力がかかると血管が破裂する場合があります。そこで、特に高齢者の方は高血圧に注意する必要があります。

    高血圧の原因の1つとして、塩分の取り過ぎが考えられます。血管内の塩分濃度が上がると外から水分を吸収し濃度を下げる機能が働きます。このため血管内部の圧力が上がるのです。また、気温や気圧の変化が血圧や血管に影響を及ぼします。十分に注意しましょう。高血圧を防ぐためにも塩分を控えめにしましょう。

    ◆適度な運動

    適度な運動は、脂肪の燃焼につながり、筋力の維持や増強につながります。散歩などは、心身のリフレッシュがはかれ、見たり聞いたりして外部からの刺激も受けます。積極的に行いましょう。

    但し、運動のやり過ぎは禁物です。疲れ過ぎたり、動悸や息切れが激しくなったり逆効果になる場合もあるので無理をしないようにしましょう。個人差もありますが、30分~1時間程度が適量と言われています。丈夫な身体が抵抗力も作ります。でも、やり過ぎは禁物です。

    ◆お酒、タバコ

    お酒は、全く飲まない人よりも適量を飲む方の方が、健康で長生きできる統計値があります。適量のお酒は、血行を良くしたり、気分を高揚させたり、身体に良い働きがあります。しかし飲み過ぎると逆効果です。高齢者の場合、寂しさや時間を持て余すあまりアルコールを求め、中毒になる場合もあります。

    アルコール中毒が原因で認知症を発症する事もあります。お酒の適量は、1日に日本酒なら1合、ビールなら大瓶1本と言われています。適度なお酒は身体に良いが飲み過ぎは禁物なのです。タバコは論外で百害あって一利無し。殆どの病気のリスクになりますので止めましょう。

    ◆適度な刺激

    人との会話や好奇心は、脳細胞に刺激を与えます。また、指先を使う事も脳に刺激を与えると言われています。外に出て、人と会話して、興味ある事をどんどん行いましょう。

    耳が遠いや目が悪いなどとして、会話を避けたり、家に引きこもりがちになったりします。補聴器などの道具や介助などで、できるだけ障害を取り除き脳細胞に刺激を与えましょう。

    しかし、急激な環境の変化や心配事などのストレスは禁物です。ストレスから身を守るために、身体の各器官はその防衛本能により過剰な分泌や萎縮を起こさせます。身を守ろうとして行った過剰な分泌や萎縮が、かえって悪影響を及ぼす事があります。適度な刺激は必要ですがストレスを貯めないようにしましょう。

    ◆事故に注意

    事故により、頭を強打したり脳を傷つけいたりすると認知症が発症する場合があります。また、骨折から寝たきりになる場合も多くあります。

    段差を改善したり、浴槽を改善したりして、転倒・骨折の事故を防止しましょう。高齢者の主な生活場所である家の中は危険が一杯です。もう一度、見直してできる範囲で改善しましょう。数センチの段差で転倒する事もありますから、事故を未然に防ぎましょう。

    以上の事は、認知症の予防に限らず健康な身体を維持する上でも必要な事です。また、食生活は良くても運動を行っていなかったり、外で積極的に活動してても食生活が偏ったりすると障害がでたりします。それぞれの相乗効果が働いて、健康な老後が送れます。心身供に健康な生活を心掛けましょう。

    ◆注意信号

    ついつい忘れるのは当たり前です。記憶はあるのすが引っぱり出せないだけです。そこで:

    ===認知症の前兆チェック===

    • 認知症の危険性は次の内でどれ? 下痢/便秘/幻聴
      答えは便秘です。内臓機能が低下するので腸運動が低下して便秘になります。
    • 同期会で『貴方は幾つになった?』と聞かれたら、聞いた人が妖しいですね
    • 認知症は物事を認知できない言動をするのです。
      安全か危険か、清潔か不潔か、飲めるか飲めないか、食べれるか食べれないか、これらに加えて元あった場所に戻さない、いわゆる元通りにしない行動が目立ってきます。
    • 感情までも認知できないのです。 暑さ寒さも分からず着る物がおかしい、熱い冷たいも分からず高温で火傷する、怖いのは火災の問題です。佛檀の蝋燭、線香も注意になります。

    以下に、具体的な早期発見などを説明しましょう。

  • 第5節 認知症の早期発見〔病気は早期発見が大事〕

    <認知症の早期発見>

    運動機能は正常で、脳の障害だけがある場合などは、介護する方に心身共に負担をかける場合があります。意思の疎通がはかれない場合など、肉体的にも精神的にも介護の負担は重くのし掛ります。認知症の主な症状は以下の通りです。そのような前兆を周囲が見逃さないこと。

    ◆記憶障害
    • 短期の記憶、長期の記憶が失われていきます。
    • 寸前の記憶が無く、同じ事を何度も言ったり、聞いたりします。
    • 以前の経験や体験を忘れさってしまいます。
    • 症状が進むと、家族の名前まで忘れてしまいます。
    ◆抽象能力や判断力の低下
    • 単語の意味が分からなくなってきます。
    • 「果物の種類」「動物の種類」などの質問も答えられなくなります。
    • 手順良く計画的に行動する事ができなくなります。
    • 簡単な計算などもできなくなってしまいます。
    ◆不安や依存
    • 1人になったり、環境が変わったりすると、落ち着かなくなりします。
    • 不安な気持ちを落ち着かせるためか、人に依存する傾向も見られます。
    ◆見当識障害
    • 今の時間や、今いる場所が分からなくなります。
    • いつも通り慣れた道でも、そこが何処なのか分からなくなります。
    • どこにいるか分からなくなって、徘徊してしまう事もあります。
    ◆昼夜逆行
    • 昼寝が多くなり、夜中に行動してしまう場合があります。
    • 不安からか真夜中に奇声を発したり、ごそごそと動き回ったりします。
    ◆異食・過食
    • 食べられない物を口に入れたり
    • 酷くなれば排泄物を勘違いして・・・
    • 食事したのにさらに隠れて物を食べたりします。
    ◆攻撃的行動
    • 介護される事へ抵抗したり、
    • 介護者へ暴言や暴力を行ったりする場合があります。
    • 入浴を拒み、不衛生になる傾向もあるようです。
    ◆妄想・幻覚
    • 「お金を取られた」「食事をさせてくれない」などの妄想もおこるようです。
    • 見えないものが見えたり、誰もいないのに会話をしたり幻覚症状もでます。
  • 第6節 アルツハイマー型認知症の症状〔病状は徐々に悪化する〕

    <アルツハイマー型認知症の症状>

    アルツハイマー病の場合、徐々に悪化していきますますので、次のような段階が一般的にある、と言われています。

    ◆初期症状
    • 物忘れがひどくなります。
    • 体験した事が覚えられず、食べた食事を催促する。
    • 同じものを何回も買ってくる。
    • 何度も同じ事を言ったり、聞いたりします。
    • 約束を忘れる。
    ◆中期症状
    • 言動が混乱します。
    • 時間や場所の認識が無くなってきます。
    • 自分がどこにいるか分からなくなって徘徊します。
    • 数の計算ができなくなったり、言葉の意味が分からなくなってきます。
    • 「物を盗まれた」「いじめられてる」などの妄想や幻覚症状がでます。
    ◆末期症状
    • 会話や日常生活が送れなくなります。
    • 家族の名前も分からなくなったり、恍惚状態になったりします。
    • 失禁もあり、会話も成り立たず、意思の疎通がはかれなくなります。
    • 体力も落ちて寝たきりになる場合もあります。
    • 人格の崩壊が始まり、無表情でコミュニケーションも困難になります。

    ※認知症のチェック項目(質問にどう答えてくれるか?単なる加齢からの物忘れかも?)

    • 耳が遠くなってトンチンカンな応答をしていませんか?(認知症ではありません)
    • 車・猫・傘この3つを覚えて下さいね。(5分後に記憶したその3つを聞いてみる)
    • 貴方の生年月日は?
    • 貴方の配偶者の名前は?家族の名前は?
    • 貴方は何歳ですか?
    • 昨夜の夕食はどんなものを食べましたか?
    • 今朝の朝食はどんなものを食べましたか?

    ※認知度の認知最終判定(10時10分の時計の絵を描いて貰います)

    • ○円形の時計図が描けていたら、認知能力はある。
    • ●円にならず、横に線を描いて目盛りを刻んだら要注意です。
    • 最新の医療『脳髄液の濁りが原因の認知症も発見され、髄液を交換すれば完治します!』
      効果的な薬も発見されています。改善する場合もあり、酷くなる前に治療を!
    • 見当違いの応答
      単に認知症と錯覚せずに、耳が遠い場合があります。聞こえているか?を確認願います。