第4章 糖尿病〔病気の中で最悪の病気〕

インデックス 第1節 糖尿病を放置したら〔あれもこれも糖尿病〕  | 第2節 糖尿病と歯周病〔最近の歯科学会から〕  | 第3節 予後と生活上の注意事項〔周囲の人も理解しておく〕  | 第4節 即効作用策と生活習慣〔3ケ月間で完治します〕

癌の宣告を受けた人は死の宣告の様に押し黙り、糖尿病の宣告を受けた人は当たり前の顔をして仲間に自慢気に「糖尿病になってしまってね~」と会話します。しかし、血中アルカリイオン濃度の値(死亡までの曲線になる)で判断すれば、癌よりも更に酷い数字が糖尿病なのです。

体の中で食べ物や飲み物が消化されると、ブドウ糖が作られます。このブドウ糖は体を動かすエネルギー源になる重要なものです。これを完全に燃やす役目が膵臓で作られるインスリンです。インスリンは血糖値を下げる働きがあります。

インスリンの作用が低下すると、血液中にブドウ糖が溢れてしまい、血糖値が上がります。この状態を糖尿病と呼んでいます。ところが糖尿病は、網膜症、腎機能低下、神経障害などの様々な合併症を引き起こす怖い病気です。この合併症の発症が怖いのです。

<1型糖尿病と2型糖尿病>

糖尿病は、発症のメカニズムによって大きく1型糖尿病と2型糖尿病とに分けられます。日本人の患者さんは約95%が2型糖尿病です。糖尿病になりやすい素質として、肥満、アルコール、ストレス、加齢などの誘因が加わって発症します。

1型糖尿病の場合には、インスリンを作っている膵臓の細胞が壊れ、最終的にはインスリンを殆ど作れない状態になるので、インスリン注射が必要になります。

<糖尿病の症状>

糖尿病が進行すると、尿が増える、喉が渇く、お腹が空く、体重が減る、疲れやすい、足がつるなどの症状が出ます。重症の場合には、意識障害を起して死亡することさえ有ります。

糖尿病の初期は、目立った自覚症状がありません。この時期に糖尿病を発見して、治療を開始することが大切なのです。早期発見と早期治療には、定期健康診断や人間ドックが有効でしょう。糖尿病が疑われるような検査結果が出たら、必ず医師に相談して下さい。

糖尿病関連の血液検査の項目は、血糖値やHbAlc(グリコヘモグロビン)などがあります。糖尿病の予防には食事と運動です。日常生活の中で以下の様なことを工夫します。ただし他の病気がある方や、医師の治療を受けている方は、必ず掛かり付けの医師(主治医)に相談願います。

<食生活の改善>食べ過ぎだけでは有りません

・バランス
主食や主菜や副菜を揃えた食事を心掛けましょう。ご飯や芋類や果物などの炭水化物に偏ると血糖値が上がりやすくなります。
・配分と順番
食事の量は3食を均等にして食物繊維が豊富な野菜、茸、海藻などから食  べ始めると、食後血糖値を緩和できます。
・食事時間
食事は規則正しく摂り、間食や夜食を控えましょう。食事や間食の時間が短  いと血糖値が下がる時間が無くなります。(早食いは病気の元)
・過食厳禁
良く噛んで腹八分目を心掛ける。
  • 第1節 糖尿病を放置したら〔あれもこれも糖尿病〕

    <人工透析になる>

    糖尿病を放置しておくと人工透析が必要な場合もあります。糖尿病は、腎障害の原因にもな"り、年間で15000人が糖尿病を原疾患として、人工透析を始めています。人工透析とは、体内"に溜まった水分や老廃物を(本来は腎機能の役目ですが)人工的に取り除く血液浄化です。1回当たり3~4時間を掛けて週に2~3回行うののです。これは肉体的、精神的、経済的、時間的にも大きな負担となります。

    <失明する>

    糖尿病によって起きる網膜症、白内障、血管新生緑内障などは、失明や視力障害を引き起こします。毎年 3500人以上が糖尿病による網膜症などで失明しています。網膜症は初期段階では自覚症状がありません。糖尿病と診断されても、その3割が眼科を受診していません。糖尿病と言われたら是非、眼科を受診して検査して欲しいものです。

    網膜症が進行すると新生血管が形成されて、網膜前出血やガラス体出血を引き起こします。更に、増殖組織が形成されて網膜が引っ張られと、網膜剥離となって著しい視力障害や視野狭窄が起こるのです。

    <足が壊死するので切断する>

    糖尿病は、足の血液の流れが悪くなって、ちょっとした傷が治りにくくなってしまう抹消動脈性疾患を合併しやすいのです。この合併症で年間 3000人以上が足の壊疽(えそ)によって"足の切断を余儀なくされています。血流が悪くなって壊死し、足が腐ってしまう病気なので、毒素がからだに廻らないように切断するのです。

    抹消神経障害は、糖尿病合併症の中で一番頻度が高いのです。痺れ、痛み、感覚低下、異常知覚があります。また、針で刺したような痛み、電気が走ったような痛み、火傷したような痛みを感じることもあります。更に進行すると、逆に感覚が無くなって足の潰瘍、足の壊疽を引き起こします。

    <起爆剤で合併症が多い>

    糖尿病を原疾患とする合併症は、驚くほど多いのです。それは糖尿病の代謝障害、血管障害により、太い血管から細い血管までが障害(大血管障害、細小血管障害)を受け、さまざまな病気を引き起すのです。しかも糖尿病の初期は自覚症状がほとんど無く、合併症による症状が出てから慌てて気付くのです。

    主な合併症を羅列してみますと:

    脳梗塞、脳出血、網膜症、白内障、歯周病、心筋梗塞、狭心症、手根管症候群、腱鞘炎、腎障害、足水虫、足潰瘍、神経障害、など。

  • 第2節 糖尿病と歯周病〔最近の歯科学会から〕

    歯周病は、歯茎などに細菌が感染して起きる慢性的な感染症のひとつです。実は細菌の研究成果で「歯周病は糖尿病の合併症」と言われるほど深い相関があります。糖尿病の人は、細菌の感染を防ぐ力が弱くなっているため、歯周病の発症率が高くなります。

    糖尿病
    血糖値が高い
    血管内に糖質化した糖化タンパク質が増加する
    血液を通じて歯周組織へ廻る
    歯周病(感染症)が悪化する
    糖化タンパク質が細菌をやっつける免疫細胞のマクロファージを攻撃する
    マクラファージが変身してサイトカインを発生させる
    炎症性サイトカシンはインスリンの働きを抑制して悪くする
    ますます血糖値が上がってしまう     悪循環!
    2節図3

    また、歯周病が重症化するとインスリンの働きを阻害する炎症性サイトカインという物質が体内で増え、糖尿病治療時の血糖コントロールを妨げます。ますます糖尿病を悪化させることは明白で歯周病の治療は、糖尿病の重症化を防ぐ意味でも極めて重要です。

    この歯周病もまた糖尿病と同じで初期の段階では自覚症状が無いために放置されるいるケースが見受けられます。症状が無くても、定期的に歯科医院を受診して、早期に適切な治療を受けることが大事です。最近では、歯周病を治すことで合併症を予防する動きがあります。心筋梗塞や脳梗塞まで歯周病と関係があったのです。一昔前までは、歯科医と内科医とか無縁だったみたいですが、今や関係が密接なのです。

    <薬での糖尿病治療>

    食事療法や運動療法でも血糖値をコントロール出来ない場合には、薬物療法を始めます。薬には飲み薬と注射液薬とがあります。軽い場合には主に飲み薬ですが、状況に応じてインスリンを始めとする注射薬を使用することもあります。インスリン自己注射器は通常、ペン型でお腹、上腕、お尻、太腿、などに注射します。

    <血糖値の測定と診断>

    血糖値は患者さん自身でも測定が出来ます。血糖値自己測定器で指先を刺して少量の血液で数値が判明します。掛かり付けの病院、クリニックの医師、お近くの薬局などに相談して下さい。場合によっては健康保険が適用されることもあります。

    糖尿病の診断は、主に血液検査で血糖値を調べることで行います。血糖値が正常なのか、糖尿病なのか、その中間の境界型(耐糖能異常)であるのかがはっきりしない場合には、75gの糖分を含む飲料を飲んで診断することもあります(「75g経口ブドウ糖負荷試験(75gOGTT)」と呼ばれる検査です)。

    • 早朝空腹時血糖値126mg/dl以上
    • 75g経口ブドウ糖負荷試験の2時間値が200mg/dl以上
    • 早朝空腹時血糖値110mg/dl未満
    • 75g経口ブドウ糖負荷試験の2時間値 が140mg/dl未満
  • 第3節 予後と生活上の注意事項〔周囲の人も理解しておく〕

    <予後>

    血糖値をできるだけ正常値に近づけることで、高血糖によって起こる恐ろしい様々な合併症を防ぐことができます。そのためにも早期に糖尿病を発見し治療することが大切です。治療によって、一時的に血糖値が下がったとしても、血糖値が上がりやすいという遺伝的な体質や、一度破壊されたβ細胞の機能は正常に戻るわけではありませんので、治療を中断するとすぐに血糖値は高くなってしまいます。そのため定期的に通院して、一生治療を続けながら生活をしていくことが大切です。

    <生活上の注意>

    糖尿病の薬物治療中に気をつけなければならないのは低血糖です。血糖が正常の範囲を超えて降下した場合には、動悸、脱力感、冷や汗などの症状が発生します。放置すれば昏睡に陥る可能性があります。低血糖時には、砂糖(αグルコシダーゼ阻害薬服用中はブドウ糖のみが有効)や糖分を含んだものを摂取します。

    経口摂取が不可能の場合は砂糖を歯肉の間に塗りつけ、なるべく早く病院に行く必要があります。場合によっては、家族にグルカゴン(血糖を上げる作用がある薬物です)の筋肉注射をしてもらうこともあります。

    また、糖尿病の患者さんが薬物治療中に発熱、下痢、嘔吐などをきたしたり、食欲不振のため食事ができなくなる時があります。これを「シックデイ(Sick day)」といいます。シックデイの時には、普段は血糖コントロールが良好な方でも著しい高血糖が起こったり昏睡に陥ることがありますので、この対処のためには主治医の指示が必要となります。

    癌よりも怖いのが糖尿病です。日本人は100%が潜在糖尿病患者です。中国も韓国も同様です。これは糖尿病そのものが遺伝だからです。欧米では原因不明病として、40歳代で死亡する人が多かったのです。そのため遺伝的に子孫を残せませんでした。ところが、東南アジア諸国では、貧しかったために欧米の様な食生活(肉食、牛乳、チーズなど)をしていません。穀物や野菜を中心にした食生活、肉の代わりに魚で、長生きして子孫へ遺伝させました。

    最近になって糖尿病患者が増えてね!という医者だったら勉強不足です。発症しはじめたのです。国民全員が潜在的な遺伝子患者なので、正しくは「糖尿病の発症率が高くなった」のです。それは欧米式の飲食の食生活が原因だした。生活の豊かさが欧米風の食生活となり:

    • 牛乳
    • チーズ
    • 肉加工製品(ソーセージ、ハム、ハンバーグ)
    • そして、お酒

    これらが現代社会で痛風、糖尿病、動脈硬化、肥満などの症状になってしまいました。糖尿病は小学生ですら発症してしまう時代なのです。原因は活性酸素が引き金になっています。個人差や発症年齢に差が有ります。一生、発症せずに済む人は幸いです。

  • 第4節 即効作用策と生活習慣〔3ケ月間で完治します〕

    <即効改善策>

    キリンビバレッジ社が販売している「アルカリイオン水」という大きなペットボトルを買って下さい。最近では随分と安価で購入できる価格設定になりました。これで、1日に2リットルを目安に摂取して下さい。水、茶、コーヒー、味噌汁などにこの水を使用すれば2リットルは簡単です。これで3ケ月もすれば大幅に人体のph値が改善されます。

    それとも高い医療費を支払って病院通いしますか、利尿剤をはじめとした薬物療法に頼って生活しますか。『糖尿病になってしまってねぇ~』と自慢気な発言は死への特急券なのです。

    ◆生活習慣を変える

    癌を始めとする現代病の予防方法は次の事項を励行すること。

    • 医薬品の乱用を避ける
    • タバコや酒を控える
    • 一日1時間程度の歩行をする
    • ストレスを溜めない
    • 肉食による脂肪を摂らない
    • 食品添加物を摂らない
    • 野菜による食物繊維質を十分に摂る
    • 水道水の塩素を除去する
    • 活性酸素を除去する

     生活習慣病の殆どに言える生活習慣ですから、即刻改善したいものですね。後悔する前に!

     ※病気の中で最も怖いのは『糖尿病』です!この因子を発症させない事です!

    ◆糖尿病シリーズに詳細を解説していますので、参考にして下さい。

    なお、マンガ解説もありますが、その出典は下記を参照しました。

    • 日本糖尿病学会編・著「糖尿病食事療法のための食品交換表 第7版」表紙
    • 日本糖尿病協会・文光堂 2013年発行より引用