第0章 はじめに(成人病は今日では生活習慣病と呼ばれています)

インデックス 第1節 生活習慣病基礎講座について  | 第2節 東洋医学(漢方薬)の世界  | 第3節 ジェネリック(特許期間切れ許可製造薬品)医薬品

この資料は、病院、薬局などで患者さん用に置いてある蔵書や小冊子を整理したものです。今では、30歳以上の5人に4人が成人病か成人病予備軍と呼ばれています。

成人病とは、自分の生活習慣の中にあります。不規則な生活習慣の積み重ねで30歳を過ぎたころから年をとるほど多くなり、40歳ごろから問題になる病気の総称です。現在で成人病と呼ばずに「生活習慣病」と改名されました。成人と限らず、未成年でも発症するからです。ここでは、成人病ないし生活習慣病の両方の名前で説明します。

例えば、高血圧、糖尿病、脳卒中、心臓病、癌などが成人病と考えられます。

成人病はたいてい、何の症状もなく静かに進行します。そして、自覚症状が出るころには、病気が進行しています。更に悪いことには、完治するのがなかなか難しいことです。つまり、大切なことは「病気を発見する」ことより「病気を予防する」ことです。

糖尿病を例に挙げると、軽度の糖尿病から糖尿病に進むまでは約10~15年かかると言われています。いかに毎日の積み重ねが大切かということが分かると思います。

現在、成人病が増加してきた原因は、食生活の欧米化や、高度成長に伴う、日常生活での運動量の減少、社会が複雑化したことで、人間関係から生じるストレスなど、日本人のライフスタイルが大きく変化したことが最も重要視されています。

それではあなたの生活習慣はどうでしょうか?8つの健康習慣をチェックしてみて下さい。((出典)「 予防医学」第25巻 第3号 「ライフスタイル診断」より抜粋。)

  • 喫煙をしない
  • 過度の飲食をしない
  • 毎日、朝食を食べる
  • 毎日、平均7~8時間眠る
  • 毎日、平均9時間以下の労働に留める
  • 身体運動スポーツを定期的に行う
  • 栄養バランスを考えて食事する
  • 自覚的ストレス量が少ない
8つの健康習慣チェック
守っている生活習慣指数ライフスタイルの状態
0~4不良
5~6中庸
7~8良好
  • 第1節 生活習慣病基礎講座について

    ◆生活習慣病

    以前は成人病と呼ばれていました。厚生労働省によると生活習慣病は『食習慣、運動習慣、休養、喫煙、飲酒等の生活習慣がその発症・進行に関する疾患群』と定義されています。代表的な疾患として、高血圧、糖尿病、脂質異常症、心臓病、脳卒中、肥満などが挙げられます。

    また、生まれつき生活習慣病になり易い遺伝的要因がある人もいます。しかし、日常の生活習慣の改善をすることによって病気を予防し、仮に発症しても重症化するのを防ぐことにつながります。

    自覚症状が出ないままに進行するものも多いのが生活習慣病の特徴です。その予防とは、自分の未来を健やかに送るために、自分自身で日常生活をデザインすることです。日々の健康の維持増進に向けて努力する事はとても大切です。

    ここでは基本的な予防を述べましょう。食生活における予防、住環境における予防、運動による予防、口腔衛生からの予防、睡眠とストレスからの予防の5つの生活習慣について説明をしましょう。

    ①食生活における予防

    日常の食生活で、過度に栄養を摂り過ぎていませんか?バランスの良い献立と量を毎日摂取出来れば理想です。忙しい現代社会では難しい時もあります。1日の食事の中で量やバランスを調節する事をお勧めします。

    外食はカロリーが高くなりがち、塩分が多くなりがちです。ついついお酒の肴にして飲み過ぎもあるでしょう。腹八分目で止めておけば良いのです。食事の順序にも気を使いましょう。食物繊維を多く含む野菜や海藻類を先に食べます。すると血糖値の上昇を抑える効果があります(正しくはインスリン分泌が抑えられます)

    食べる速度はどうでしょうか?兄弟姉妹が多かった人は一般的に早食いとも言われます。本当は胃腸が丈夫なのでしょうね。子供の頃に良く噛んで食べなさい、と言われ時間を掛けて食べたでしょう。早く食べるのは決して良い習慣ではありません。ガツガツ卑しく食べる様は、品位がありませんし、インスリンも一気に噴き出します。ゆっくり味わって満腹感をもたらし ませんか?

    ・ポイント1:色とりどりな食材を摂る
    白)ご飯、パン、麺、白身魚、豆腐、大根、牛乳など
    緑)法蓮草、小松菜、ブロッコリー、キュイなど
    赤)肉、魚、人参、トマトなど
    黄)卵、納豆、南瓜、レモン、グレープフルーツ
    黒)海藻、黒ゴマ、キノコ類など
    ・ポイント2:調味料に注意しよう
    醤油、油、塩、砂糖、味噌、寿司酢、ドレッシング、マヨネーズ、ソースなど入れ過ぎない使いすぎない事です。食卓から調味料は消しましょう。
    ・ポイント3:おかずは小皿に分けて盛り付け、品数を増やしましょう
    大皿料理だと自分が把握しづらいのです。バイキング料理の経験を思い出してみて下さい。知らない間に食べ過ぎます。また、品数を増やすことで様々な栄養素を摂取することにつながります。旬の食材を使って食卓を豊富にしましょう。

    ②住環境における予防(特に事故が多い入浴時)

    生活習慣病の予防には食事だけでなく、住環境を整えることもとても重要です。日本では、四季折々に恵まれ、夏の気温と冬の気温にはかなりの温度差があります。ご存知のように過度な温度差は体に多くの負担を与えます。冬場のヒートショックが目立ちます。

    常時低い温度や高い温度に順応されていれば問題ありません。しかし急激な温度差変化では血管の収縮や、血液循環速度の変化をもたらします。具体的には心筋梗塞や重症不整脈などが真夏や真冬に多く発症します。特に、脱衣所と浴室との温度変化に要注意です。

    ・ポイント1:浴室暖房
    冬の入浴では、入浴前に浴室を良く温めておきましょう。
    ・ポイント2:着替える場所も温度管理
    特に脱衣所で着替える時には要注意です。また入浴後には、浴室でついた水滴(肢間)など十分に拭き取って下さい。
    ・ポイント3:ぬるま湯から40℃前後
    浴槽に入る前にぬるま湯を足首から少しずつ掛けて、浴槽の温度が40℃前後である適量で入浴しましょう。肩まで浸ると心臓に負担を掛けます。
    ・ポイント4:入浴の前後にコップ半分の水を飲む
    コップ半分の白湯やお茶や水を飲んで下さい。血液がドロドロになるないように。

    ③運動による予防

    生活習慣病の予防には運動不足が大敵です。運動不足は生活習慣病を助長するだけでなく、認知症やロコモティブシンドロームにもなり易いのです。過度な運動は逆に活性酸素を発生させますから、適度の運動をお勧めします。普段使わない脳や筋力に刺激を与えます。

    ・ポイント1:
    通勤ではエレベータよりも階段を使いましょう
    ・ポイント2:
    掃除、料理、洗濯など性別には無関係でやりましょう
    ・ポイント3:
    家の近所の散歩で草花の四季を感じ取ろう
    ・ポイント4:
    こまめに水分補給をしましょう(少量で回数を増やす)

    ④口腔衛生からの予防

    最近では、歯周病から心筋梗塞、脳梗塞、肥満、脂質異常症、高血圧、糖尿病、メタボ等を引き起こす関連性が指摘されています。歯の衛生(口腔衛生)がとても重要なのです。入れ歯になれば堅い物も食べれなくなります。味覚もずれて食事の楽しみが減少します。

    また体型の変化で入れ歯が損なわれては、高価な買い物になります。高齢になっても自分の歯で食事を楽しみたいものですね。『80-20運動』は80歳で自分の歯20本です。定期的に歯科医を訪問してメンテナンスしましょう。

    ・ポイント1:
    1年に1回でも歯科医を定期受診しましょう
    ・ポイント2:
    歯は常に食後に磨きましょう(ゴシゴシ擦りよりも歯茎マッサージ)
    ・ポイント3:
    歯磨き終了後は歯ブラシを良く乾燥させ、定期的に新しい物に替えましょう

    ⑤睡眠とストレスからの予防

    睡眠は体の疲れを取るだけではありません。脳を休ませる状態にもなるので生命維持活動にとても重要なのです。睡眠不足やストレスに悩まされて、睡眠導入剤を服用しないと眠れない人もいます。睡眠環境を良く整えて、心身共にリラックスして睡眠しましょう。

    また、睡眠中に呼吸が止まっている、あるいはイビキがとても大きいなどの指摘を受けていたら、睡眠時無呼吸症候群の恐れもありますから、医療機関を受診して下さい。

    ・ポイント1:
    睡眠前1時間は食事や入浴を避けましょう
    ・ポイント2:
    シーツやパジャマは定期的に清潔にして、室内の照明を暗くしましょう
    ・ポイント3:
    朝晩はカーテンの開閉を必ず行い、朝日を感じたらカーテンを開けよう
  • 第2節 東洋医学(漢方薬)の世界

    ◆漢方薬とは

    漢方医学理論に基づいて、様々な生薬を混合して処方する薬である。生薬のいくつかの種類を、混ぜ合わせて使われるもので、混ぜる種類、分量、服用の時期や方法に法則や制限が存在する。

    何種類かの生薬によって構成しているものを漢方薬と言う。それ故、生薬を単独で用いても漢方薬とはいえない。また、何種類かの生薬を決められた比率で決められた方法で煎じて飲んで、初めて漢方薬といえる。

    例えば、生薬の*苡仁(読み:ヨクイニン)(ハトムギ)だけを煎じて飲んでも、これは、単にハトムギ茶を飲んだということである。

    ◆生薬とは

    天然の産物の動植物や鉱物をあまり手を加えずに、蓄えておき、薬用として使用するもの。以前は、生薬(きぐすり)とよばれた。現在、使われている生薬は、ほとんど大半が植物性のものである。

    生薬の組み合わせによって構成される漢方薬は、精製された単一成分の西洋薬とは違い、生薬のさまざまなな有効成分が互いに作用しあっているため、独特の効果を発揮します。

    例えば、風邪の諸症状を改善することで有名な「葛根湯」は、葛根、麻黄、桂皮、芍薬、甘草、大棗、生姜という7つの生薬から成り、「麻黄(マオウ)」で咳を鎮め、「生姜(ショウキョウ)」で体を温め、「桂皮(ケイヒ)」で発汗を促す、など、適材適所といった働きをし ます。

    ◆民間薬(薬草)とは

    ドクダミやゲンノショウコのように1種類で、厳しい法則、難しい制限もあまりなく、手軽に使れている生薬類です。民間薬は、病気にうまく適合すれば、非常な効果を発揮するが、あまり効果がない場合もおおいにある。病人の個人差を考慮にいれずに自己流に服用している場合に多い

    ◆くすりとは

    現在、一般的に使われている薬は、西洋薬がほとんどである。漢方薬もそれなりの薬理作用もあり薬であることに間違いはなく、漢方薬でどんな病気でも治せるわけでもない。それぞれの得意な分野を把握し、適材適所にうまく使い分けて使用するのが賢明です。

    漢方薬の飲み方

    漢方治療について
    漢方治療では、その患者さんの状態にあわせて、心身のバランスを立て直し、病気を改善しようとする。そのため、同じ病名でも、患者さんによって、異なる漢方薬が処方される場合もある。つまり、病気に対してではなく患者さんに対して投薬するのが漢方の治療方針である。
    漢方薬の煎じ方
    • 土瓶又はヤカンに、500mlの水と1日分の煎じ薬を入れふたをする。
    • ふきこぼれない程度の弱火で、ゆっくり温め50-60分煎じる。
    • 300ml(半分)程度になったら、火を止める。
    • 熱いうちに袋とカスを取り出す。
    • 液だけを別の容器に移す。
    漢方薬の飲み方
    煎じて飲む時には、煎じて保存してあった漢方薬は、原則的には人肌くらいに温めて1日に3回位に分けて、空腹時に服用する。
    ・エキス剤を飲む時
    温服の場合には、白湯でのみ、冷服の場合には、水で飲む。  白湯でといて、煎液の状態にもどして飲むと吸収は良くなる。牛乳やお茶で飲むと効きめが弱くなることがあるので注意が必要。
    ・子供が飲む時
    幼児は大人の四分の一、小学生は三分の一、中学生は二分の一を、メドに服用すると良い。そして、からだの大きさ、太り具合、体力なども加味して服用する。
    漢方薬の保存法
    漢方薬を保存しておく場合には、密封容器か冷蔵庫に保存するのが望ましい。
    日本独自の漢方薬
    漢方薬とは、伝統中国医学の一種で、日本で独自に発展した漢方医学の理論に基づいて処方される医薬品の事です。
    複数の生薬の組み合わせ
    一般的に複数の生薬をあらかじめ組み合わせた方剤をさす。この方剤により、効能が大きく変わる。例外としては、稀に甘草湯(カンゾウトウ)のように甘草だけの方剤もある。
    漢方医学の特徴
    漢方医学の特徴は、伝統中国医学と同様に体全体を診るところにあり「証」という概念を持っている。「証(あかし)」は主に体質をあらわす。この点で西洋医学とは大きく異なる。
    漢方医学は「証」体質を診断
    体全体の調子を整えることで結果的に病気を治していく。このため、症状だけを見るのでなく体質を診断し重んじる。西洋医学が解剖学的また細菌学的な見地に立脚し、臓器や組織に病気の原因を求めるのとは対照的である。漢方医学は根本治療であり、西洋医学は対症治療である点が相違である。
    証」に基づき漢方薬を調合
    漢方薬は「証」にもとづき患者一人ひとりの体質を見ながら調合される。漢方薬は病理状態ではじめて作用を示すが、西洋医薬では正常でも異常でも一定の作用を示す。
    漢方薬・中薬・高麗薬
    日本で言うところのいわゆる漢方薬は、中国では中薬、朝鮮半島では高麗薬として、伝統的に使われている。『漢方薬』とは日本での言葉です。
    • 日本:漢方薬
    • 中国:中薬
    • 朝鮮:高麗薬
    日本独特の漢方薬
    日本では鎖国によって漢方医学が独自の発展を遂げたほか、薬事法の関係から漢方薬の成分分析が進んだため、中国では通常処方されない組み合わせでの処方が行われるようになった。
    日本式処方の漢方薬
    それ故、日本式の処方による漢方薬を求めて中国から買い付けに来る、という逆転現象すら起きている。
    ◆性味(セイミ)の 「性」とは:
    生薬はその性質によって大きく「熱・温・平・寒・涼」の5種類に分かれます。患者の冷えの症状を改善する生薬の性は、熱性と温性で、熱性と温性の生薬は、体を温め、興奮作用があります。患者の熱を抑える作用のある生薬の性は、寒性と涼性で、寒性と涼性の生薬は、体を冷やし、消炎・鎮静作用があります。
    ◆性味(セイミ)の「味」とは:
    薬の味のことで「酸・苦・甘・辛・鹸」の5種類に分かれます。
    (また、他に「淡・渋」の味が加えられることもある。)
    なお、この5つの味は内臓とも関連があり、次のような性質があります。
    • 酸(酸味) → 収縮・固渋の作用があって、肝に作用する。
    • 苦(苦味) → 熱をとり固める作用があり、心に作用する。
    • 甘(甘味) → 緊張緩和・滋養強壮作用があり、脾に作用する。
    • 辛(辛味) → 体を温め、発散発汗作用があり、肺に作用する。
    • 鹸(塩味) → しこりを和らげる軟化作用あり、腎に作用する。
  • 第3節 ジェネリック(特許期間切れ許可製造薬品)医薬品

    2節図3

    ◆沢山の病気に対応できる

    高血圧症、糖尿病、脂質異常症(高脂血症)といった生活習慣病の薬だけではなく、花粉症の薬に抗生物質、更に杭癌剤まで、幅広くあらゆる病気にジェネリック医薬品があります。

    ※薬によってはまだジェネリック医薬品が認可や発売されていないものもあります。

    薬の形状も、錠剤、カブセル剤、注射剤、点眼剤、口腔内崩壊錠(OD錠/水無しでも飲める錠剤)、貼付剤など、いろいろな形状が開発されています。

    ◆ジェネリック医薬品を知ろう

    最近よく耳にするジェネリック医薬品について、ポイン卜を分かり易く解説します。医師の処方箋が必要なお薬には、同じ成分で同じ効き目で「新薬(先発医薬品)」と、それより価格が安い「ジェネリック医薬品(後発医薬品)」があります。

    このジェネリック医薬品は新薬と同じ有効成分で作られ、薬事法に基づくいろいろな厳しい基準や規制をクリアした薬です。効き目や安全性が、新薬と同じだと認められてから発売されます。

    ◆ジェネリックはどうして安価

     新薬よりも開発期間が短くて、研究開発へのコス卜が抑えられます。特許法での期限切れなので同じ方法もしくは新しく作れば良いので投資費用が抑えられます。薬は、開発した会社が特許を持ち、 20~25年の期間を独占的に製造し販売することができます。

    この特許期限が切れた後に、別の会社も同じ裕子井生成分を使って、製造や販売する薬がジェネリック医薬品です。特に、患者さんが長く飲み続けるお薬なら、少しでも薬代の負担が軽くなったら嬉しいものです。

    <一例>

    高血圧症
    2190円の差
    代表的な薬を1日1回、1年間服用した場合
    脂質異常症(高脂血症)
    5480円の差
    代表的な薬を1日1回、1年間服用した場合
    糖尿病
    9850円の差
    代表的な薬を1日3回、1年間服用した場合
    花粉症
    2160円の差
    代表的な薬を 1日1回、6ヶ月間服用した場合

    ※金額は薬代のみを計算した場合です(3割負担)。患者さんが医療機関孫口でお支払いになる金額は、薬代の他に診察代、検査代、調剤基本料等が含まれます。

    ◆成分や効き目は新薬と同じ

    安いけれども効き目や品質は大丈夫なのか、品質は大丈夫なのか?その答えは大丈夫なのです。ジェネリック医薬品の有効成分は、新薬の特許期間内に効き目や安全性が、十分に確認されています。

    更に、薬事法に基づく厳しい基準や規制をクリアして初めて、皆さんのお手元まで届けられます。思い出してみて下さい。あの新薬のサリドマイド睡眠薬はどうなりましたでしょうか?副作用で世界中で多くのサリドマイド症のあかちゃんが産まれたのです。ジェネリック医薬品は、こうした副作用などが特許期間中に十分に検証された後の薬なのです。

    ◆安全性や効能

    安いけれど。効き目や品質に不安な声がありますが、品質も厳しくチェックされます。

    <ステップ1>研究開発段階
    「生物学的同等性試験」「安定性試験」「溶出試験」など、さまざまな試験によって新薬と同じ効き目、品質であることが確認されています。
    <ステップ2>製造生産段階
    工場のクリーンな環境で、新薬と同じ国が定める厳しい基準(GMP、GQP)に沿って製造し、確かな品質を守られています。
    <ステップ3>販売後の段階
    医療関係者の皆さんに定期的に情報を提供したり、安全管理に関する基準(GVP)を守って、安心で安全な薬を供給し続けています。

    参考:

    • GQP:医薬品、医薬部外品、化粧品及び医療機器の品質管理の基準
    • GVP:医薬品、医薬部外品、化粧品及び医療機器の製造販売後安全管理の基準
    • GMP:医薬品及び医薬部外品の製造管理及び品質管理の基準
    • GPSP:医薬品の製造販売後の調査及び試験の実施の基準
    • GLP:医薬品の安全性に関する非臨床試験の実施の基準に関する省令

    新薬もジェネリツク医薬品も同じ医薬品として、厳しい基準で安全や品質が守られている。

    ◆使っている薬にも「あるのかな?」

    そう思ったら、掛り付けの医師や薬剤師にご相談ください。インターネッ卜で検索するこ ともできます。例>沢井製薬

    ◆ジェネリックだからこその工夫

    工夫されているジェネリックも多いのです。患者さんや医療関係者の皆さんの声を反映して、更に良い薬が製造されます。

    <患者さんのために>
    患者さんが飲みやすいように、大きくて飲みづらい錠剤なら小さくしたり、コーティングで苦い薬を飲みやすくしたり、また飲み間違いを防ぐために、薬の名前を錠剤に印刷したりすることもあります。
    <医療関係者のために>
    医療関係者の皆さんが調剤しやすいように、薬の安定性を高めたり、新薬にはなかった形形状の薬を開発したり、また医療過誤防止のために、製品名の表示を大きくする、など工夫を積極的に施されています。

    ◆ジェネリックを使えば他にも良い事が

    2節図3

     先ず国民医療費の節減につながりますから、厚労省も勧めています。医療費は、皆さんが医療機関の窓口で支払う負担額の他に、国や地方の「税金」、国保・健保の「保険料」でまかなわれています。

    現在の少子高齢化が進む日本で、毎年増え続ける医療費は2011年で約38.5兆円です。その内で薬剤費が8兆円にものぼります。もし特許が切れた新薬をすべてジェネリック医薬品に替えれば年間約1.5兆円も抑えられます。(厚生労働省「2011年度国民医療費の概況」)

    ◆ジェネリック医薬品を処方して貰うには

    かかりつけの医師や薬剤師にご相談下さい。ジェネリック医薬品の処方ができるか、かかりつけの医師に相談してみましょう。医師が分からなければ、処方箋を調剤薬局へ提示する時に、ジェネリック医薬品を希望してみましょう。

    但し、薬によつては未だジェネリック医薬品が発売されていないものもあります。また、一部、ジェネリック医薬品を採用していない医療機関もあリます。