第12章 貧血 

貧血とは、赤血球、または赤血球に含まれるヘモグロビンの数が低下した状態をいいます。貧血というと「血液が薄い」というイメージがありますが、実際は赤血球とヘモグロビンの量で判断されます。

ヘモグロビンとは赤血球の中に含まれる赤い色素のことで、血液の中を流れながら体中に酸素を運ぶ役割をしています。そのため、赤血球やヘモグロビンが減少すると体が酸素不足になってしまうのです。

なお、ヘモグロビンを生成するのに鉄分が必要な為、鉄分が不足すると貧血になるのです。貧血になると疲れ易くなり、頭痛やめまい、肩凝りなどの弊害も生じます。


◆原因と予防方法

貧血のほとんどは鉄分不足によるヘモグロビンの減少が原因ですが、葉酸やビタミンB12の欠乏、骨髄の機能低下、腎不全などにより赤血球の数が減少することもあります。1日に必要な鉄分の量は一般成人で10~15mgといわれています。貧血を予防するには、日頃から鉄分をしっかり摂ること大事です。

特に、女性は月経で多くの鉄分が排出してしまうため、意識的に摂取するよう心掛けましょう。また、汗をかくと鉄分が排出されやすいので、スポーツをする人も鉄分を多く含んだ食事をするようにしてください。

但し、1日40mg以上を摂取すると嘔吐や下痢などの中毒症状を起こすことがあるので、摂り過ぎには注意してください。

◆予防効果が期待できる果物

イチゴ、オレンジ、キウイ、クリ、サクランボ、スモモ、パパイア、マンゴーなど。イチゴやサクランボ、キウイ、オレンジなどには若干の鉄分と共に豊富なビタミンCが含まれています。ビタミンCは鉄分の吸収を高めてくれるので、同時に摂ることで貧血予防に効果が期待できます。

また、イチゴ、マンゴー、ライチ、ドリアン、パパイアには貧血予防に適している葉酸が多く、栗やドライフルーツ(ぶどう、あんず、いちじく、バナナ、プルーンなど)は鉄分が多く含まれます。なお、柿は鉄分の吸収を妨げるので食べ過ぎないほうがよいでしょう。