第3章 便秘 

排便は1日1回、バナナのような便が理想といわれます。このリズムが崩れて不順になった状態を便秘といいます。便秘は基本的に「急性」と「慢性」の2つに分けられます。

急性便秘は、食物繊維不足や水分不足、ストレスや緊張感、環境の変化などによって急に便が出にくくなる状態です。急性の場合ほとんどが1週間程度で改善します。一方、やっかいなのは、なかなか治らない慢性便秘で、主に3つのタイプに分類されます。1つめは、腸の筋力低下によりぜんどう運動が弱まって便が出にくくなる「弛緩性便秘」。2つめが大腸が緊張して痙攣が起き、小さなウサギのフンのような便しか出ない「けいれん性便秘」。そして、3つめが直腸の神経が鈍って大腸のぜんどう運動が起こりにくい「直腸性便秘」です。

また、これらのほかに腸の異常や腫瘍、炎症などによる「器質的便秘」もあります。


◆原因と予防方法

急性便秘の場合、ストレスを減らして食物繊維と水分をたっぷり摂り、適度な運動と健全な生活リズムを取り戻すことで改善されます。

慢性便秘の原因はタイプによって異なります。「弛緩性便秘」は高齢者やお産回数の多い女性、虚弱体質の人などがなりやすく、「直腸性便秘」は我慢のしすぎや浣腸の頻用などが原因です。また「痙攣性便秘」はストレスが大きく影響するといわれます。

そのため、いずれにしても日頃から適度な運動で体力をつけてストレスを溜めないことが大切です。もちろん食物繊維と水分も十分摂取しましょう。また、朝食抜きも便秘の原因になるため毎朝食べるようにして、食後はゆっくりトイレタイムを設けるようにしてください。但し力み過ぎると痔の原因になるので要注意です。

◆予防効果が期待できる果物

アボカド、イチジク、温州ミカン、キウイ、サクランボ、スモモ、西洋ナシ、ナシ、バナナ、 マンゴー、モモ、リンゴなど。

上記の果物は食物繊維の量が多く、中でもリンゴや桃、みかんなどには整腸作用のあるペクチンも豊富に含まれているので便秘改善によいとされます。特に、みかんの場合は、スジや袋(じょうのう膜)にも食物繊維が多く含まれています。できるだけ袋ごと食べましょう。

もちろん上記以外の果物も食物繊維を含んでいるため効果が期待できます。バナナには食物繊維の他にビフィズス菌を増加させるフラクトオリゴ糖が含まれているのでより効果的です。便秘には青バナナが良いようです。

◆予防効果が期待できる野菜

枝豆、えのき茸、エリンギ、オクラ、グリーンピース、牛蒡、薩摩芋、里芋、獅子唐辛子、シメジ、じゃが芋、筍、トマト、葱、白菜、水菜、百合根、レタス、蓮根