第2章 癌(ガン) 

癌細胞と呼ばれる異常な細胞が発生し、それが増殖することで正常な組織を破壊する病気です。最近は医学の進歩で生存率が高まりましたが、それでもなお、癌が進行すれば死に至ることは少なくありません。癌は、大腸癌や肺癌、胃癌、乳癌、食道癌など、癌細胞が発生する箇所によって病名が異なります。しかし、いずれも放っておくと癌細胞がほかの部位に転移し、さまざまな機能を妨げていきます。


◆原因と予防方法

癌は発癌物質などによってDNAが傷つけられることで起こります。しかし、生活習慣の影響もあるといわれています。世界保健機関WHOや国際癌研究機構IARCなどによって組織された委員会によると、タバコ、肥満、アルコールは咽頭癌や食道癌、肺癌など多くの癌のリスクを確実に高めると報告されています。

中でもタバコは一番の危険因子なので、喫煙者の方は要注意です。また、塩分や熱い飲食物や食品のカビや焦げも起因といわれます。ビタミンや食物繊維をしっかり摂り、バランスの良い食事を心掛けるようにしましょう。適度な運動も癌予防になります。なお、紫外線もDNAを傷つけるため、日光の浴び過ぎには注意が必要です。

◆予防効果が期待できる果物

アボカド、アンズ、イチゴ、カキ、オレンジ、温州ミカン、カンキツ類、キウイ、スイカ、西洋ナシ、バナナ、パパイア、ビワ、ブドウ、マンゴー、メロン、リンゴなど。赤肉メロンやあんず、マンゴー、スイカ、みかん、柿には抗酸化作用のあるβカロテンが含まれているので、細胞の老化予防に期待できます。

果物に含まれるポリフェノールも活性酸素の抑制効果があるため、癌予防に良いといわれています。ポリフェノールの一種アントシアンは赤ブドウや黒ブドウ、イチゴなどに、カテキンはリンゴや桃に含まれていて、レスベラトロールは赤ブドウに含まれています。

バナナの白い筋には抗酸化作用があり癌予防に効くとされています。なお、果物は「口腔・咽頭・喉頭」「食道」「肺」「胃」の癌に対して「リスクを下げる可能性大」と記されています。また、葉酸を含む食物では「膵臓」、リコピンを含む食物では「前立腺」、食物繊維では「大腸」、カロテノイドでは「口腔・咽頭・喉頭、肺」、βカロテンでは「食道」、ビタミンCは「食道」の癌に対して「リスクを下げる可能性大」となっています。

但し、特定の栄養素だけをサプリメントで補おうとすると、逆効果になる恐れがあるので注意が必要です。特にβカロテン、ビタミンA、ビタミンEなどを自然食では達成できないほど過剰摂取すると死亡リスクが高まると記されています。

◆予防効果が期待できる野菜

枝豆、エノキ茸、カリフラワー、キャベツ、胡瓜、空芯菜、ゴーヤ、牛蒡、薩摩芋、椎茸、シメジ、生姜、セロリ、筍、青梗菜、玉蜀黍、トマト、茄子、なめこ、韮、人参、大蒜、葱、白菜、ピーマン、ブロッコリー、法蓮草、舞茸、水菜、もやし、モロヘイア、山葵