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寶生山() 甘南備寺(かんなびじ) ★★ 高野山真言宗

歴史6 phrases

仁王門脇の木製墨書きの案内板の内容を下に記す。

真言宗 高野山派 宝生山 甘南備寺略縁記

当山は「古義真言宗宝生山甘南備寺」と称しその開基は行基菩薩が聖武天皇の御代天平18年767に創設。 元は法相宗であったが弘法大師順錫の折真言宗に改宗。 以来法灯の絶えることなく今日に及んでいる。 御本尊は創設の折、自ら刻まれた虚空蔵菩薩(前仏)と平安末期の仏師定朝の作である虚空蔵菩薩(秘仏)の二体である。

当山は戦国時代以前は渡りの山(甘南備寺山)の山頂台地に諸伽藍を配置していたが、元亀年間1570-1573の大火災により大半は焼失、また明治維新後の浜田地震により現在の位置に移築した経緯がある。

また当山は300有余年にわたり温湯城の丸山城主小笠原市の戦勝祈願寺であったことから、 奉納された佐々木高綱の大鎧(正式名称:黄櫨匂威大鎧残闕(はじにおいおどしおおよろいざんげつ)、国指定重要文化財)、備前長船兼光の大刀、鎌倉二代将軍源頼家の写経、 その他武具や古代仏具などの宝物が現存し展示している。 また寺領内には熊野六所権現、聖観音、十六羅漢、仁王尊像などが鎮座され、山上には理源大師の神変大菩薩(役の行者)が石仏として安置されている。 正に石州霊場第11番札所にふさわしい古刹である。

石見ふるさと大百科―決定版 』 P89参照。

ひとくちメモ3 phrases

門前には(ごう)の川が悠然と流れる。豊かな水量である。 寺裏手には甘南備寺が聳えている。 江の川の堤防から石段を下った所に駐車場があり、そこから石段を登り仁王門をくぐる。 仁王門の両脇には地蔵像と如意輪観音像が鎮座。 本堂・仁王門共歴史を感じさせる建物である。 本堂裏手にはしだれ桜と思しき大木がみられる。 開花前で残念であった。

仁王門脇には宝物館と思しき漆喰造りの建物があったが、施錠されており宝物は観られなかった。

上のLinksのページで甘南備寺山山中の移転前の寺の遺構の写真が紹介されている。