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() 野坂薬師堂(のさかやくしどう) [野坂堂ヶ鼻薬師堂] 不詳

歴史10 phrases

御堂内の薬師堂建設寄進者名簿には昭和55年8月の銘がある。

祭壇中央の十一面観音像の後ろに薬師堂の縁起と思われる額が掛けられており、その一部を下に引用する。(ふりがなは作者が挿入した)

縁起文

抑々(そもそも)當堂に安置せる十一面尊は今を去る壱百参拾年の昔中山の里にありし中山寺の廃寺により埋葬されたる霊魂鎮護の為中山の里の有志集いて建立信仰せるものなり。 途中一度火災に遭遇せるも里の努力により十一面尊は喪失はまぬがれぬ。

その後昭和戰後に至り野坂郷の各里の鎮護として祀りおりし佛像を當薬師堂に合祀す。 その数十八尊像なりしと言う。

當薬師堂も過ぐる昭和3年不慮の火災に遭い尊像とともに灰塵に歸す。

野坂郷の有志は全郷より寄附を募りこの薬師堂を建設せるも、十一面尊の建立ならず今日に至れり。

(中略)

因縁を語らうにより十一面尊の再建を発願し今日こゝに野坂郷の除病延命除災与福の為に奉献す。 こゝに壱筆縁起を記すものなり。

維持 昭和五拾八年六月吉日 施主 大和とし子 敬白

祭壇中央の十一面観音像の足元に6枚の宗像四国東部霊場の札が立てかけられている。 Linksのページに記載されている当薬師堂の札所の一覧との対応を下表に記す。 なお、表中の⑤第四十九番番外釈迦堂(本尊釈迦如来)はこのあたりにあったものが移転されてきたものという。 本薬師堂の札所の表示は、Linksのページに合わせる事とする(8札所)。

正見行脚現地の札の状況
札には全て「宗像四国東部霊場」が記されているが省略
①第五番地蔵堂(本尊将軍地蔵菩薩)「本尊 勝軍地蔵菩薩 野坂堂ヶ鼻 第五番」
②第十六番観音堂(本尊千手観音菩薩)「本尊 千手観世音菩薩 野坂堂ヶ鼻 第拾六番」
札の上部が破損
③第四十三番観音堂(本尊千手観音菩薩)「本尊 千手観世音菩薩 野坂堂ヶ鼻 第四拾参番」
④第四十三番番外観音堂(本尊十一面観世音菩薩)「本尊 十一面観世音菩薩 野坂堂ヶ鼻 第四拾参番」
「番外」の表示が無い
⑤第四十九番番外釈迦堂(本尊釈迦如来)「本尊 釈迦如来 野坂 第番外四拾九番」
札の上部が破損
⑥第七十五番薬師堂(本尊薬師如来)御堂の扁額に記載されている。
⑦第八十七番観音堂(本尊聖観世音菩薩)「本尊 聖観世音菩薩 野坂堂ヶ鼻 第八十七番」
⑧第八十八番薬師堂(本尊薬師如来)<打ち止め>**未確認**

ひとくちメモ3 phrases

御堂内の祭壇には、中央に十一面観音像・向かって左手に薬師如来像(絵像)・右手には弘法大師像が安置されている。 御堂の両側面には、明王系の画が書かれた掛軸がさげられている。 境内には、十三仏・修行大師・釈迦如来(?)の他多数の石塔がみられる。

近年の再開発・高齢化などでお守りのできなくなったこの地区の尊像・石塔などがここに集められているようである。 寂しさを感じる。

御堂の前には「赤子石」がある。

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