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丹鳳山() 瑞石寺(ずいせきじ) [瑞石禅寺] ★★★ 曹洞宗

歴史

『筑前國続風土記』巻之13 鞍手郡 ○瑞石寺(曹洞宗)の項に下記のような記述がある。 段落・脚注は作者が付加した。

丹鳳山と號す。 楠谷(くすのきたに)と云所にあり。 金生(かなふ)村に属す。 原田村より一里に近し。 門前に民家少あり。 されども里に遠く、山谷の奥ふかき所にありて、 いと物すごき境地なり。 沙門[1]は樹下石上の居住こそ本意なれば、 誠に寺院よろしき所也。 もろこしの書に、凡寺院は多く深山幽谷の佳境にありといへり。 吾が日の本にても亦かくのごとし。 この寺の閑寂(かんせき)なる事、見るたびに感賞せずといふ事なし。

(タマシイヒハ)シメ山行キニ。 愁崖寺キニ。と 杜少陵[2]が作りしも、かかる所なるべし。

此寺は豊後泉福寺無着和尚の法嗣、天眞和尚の開基にして、 今に泉福寺の末寺也。

庭前に、高さ三尺ばかりの烏帽子のごとき石[3]あり。 此石天眞彦山より携へ来る。瑞を現する事あり。 是に依て瑞石寺と称す。

小早川隆景の時、寺のほとりなる山林20萬坪寄附せらる。 其後長政公より以来、代々先例のごとく寄附有て、 是を以て寺産とせり。 長政公の証文判形有。此寺に古き法衣あり。 無奢和尚の伝ふる所也。

此寺の末寺[4]、諸所に7箇寺あり。

ひとくちメモ

瑞石寺は宮若市の如来田地区の山あいにひっそりと伽藍を構えている。 『筑前國続風土記』でも絶賛されているように、深山幽谷の佳境の地である。

本堂、山門などもかなりの年代のもので、まさに三つ星の寺院である。

烏帽子岩は本堂前にある。案内板があるのですぐにわかる。 参道の金剛力士像はその銘に「平成癸巳(みずのとみ)2013」と記載されている。 願主のお一人は長崎の原爆被爆者のようで、平和への願いでの建立である。 裏に説明がある。

脚注

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