お寺めぐりの友

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右芳山(うほうざん) 薬師院(やくしいん) [荒五郎山] 高野山真言宗

歴史

伊藤氏メモ『鞍手町誌』に、当院は土御門天皇の代1198-1209山口県豊浦の里に創建。右芳山願成院と号し、長門藩毛利家の信敬篤く寺門は隆盛を極めていたとあるが、確たる資料は残っておらず史実については定かではない。

山口県豊浦は、平野部に川棚温泉が湧く。寿永2年1183領主平定盛が湯屋を建て、守護に青龍権現を祀ったという。およそ温泉地には、温泉薬師又は湯薬師などと称して、薬師如来を祀る堂宇が必ずといってよいほどある。川棚温泉に薬師院の前身があり、それが後に毛利氏の九州侵攻に際して、当地に移転したのではないかとも考えられる。

明治元年1868廃仏毀釈により、薬師院も廃寺の危機に襲われたが、檀信徒たちの篤い信仰心により救われた。大正2年1913古門の依藤与蔵が村人とはかり、私領を荒五郎山区有地と交換して堂宇を建立。薬師瑠璃光如来を安置した。現境内は荒五郎山の中腹にある。(『九州四十九院薬師巡礼』より)()

九州四十九院薬師霊場第5番札所(本尊:薬師如来)。

ひとくちメモ

薬師院は、鞍手郡の旧底井野往還の難所、荒五郎山の苦ヶ峠の上に伽藍を構えている。 薬師院からは、鞍手の町が一望できる。

境内には、多数の石仏が安置されているが、不動明王像・大日如来像はかなり個性的なお姿をされておられる。

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