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舎利山観音院() 勝宝寺跡(しょうほうじあと) [勝寳寺跡] ★★ 不詳

歴史5 phrases

行基が開いたとされる。 『筑前國續風土記』巻之16 宗像郡下 ○舎利蔵村の項に 「山の側に在村也。此地田圃肥饒なる事、國中第1、2の上品也。」とのみ記載され、勝宝寺の記事は無い。 益軒の見落としか、何か事情があって記載しなかったのかは不明である。 『筑前國風土記拾遺』『筑前國風土記付録』の記録は未調査。

境内の案内板の内容をそのまま引用する。

この地は、舎利山勝宝寺という寺があり、 養老2年718に名僧行基が舎利蔵の地名の源にもなった仏舎利を安置して開基したといわれている。 当時は子院を15坊もかかえる大寺であったというが、今は廃絶して観音堂と小庵2宇を残すのみである。

この境内には、福間町の町木であり、また福岡県の天然記念物にも指定(昭和43年)されている 「ナギの木」が5本そびえ立っている。 鐘楼に一番近い木が雌株で他は雄株という雌雄異株の木である。 この5本の「ナギの木」はいずれもインドから移植されたと伝えられ、樹齢は推定800年と言われている。 葉は長楕円形で竹の葉のように平行脈を有し、引っ張ってもなかなか切れない強靭なもので「力葉」の別名もある。 昔の人は災難除けのお守りにしたという。

この地境内には菩提樹、カエデ等の大木が茂り、西側には「(いす)の森」と言われるほど多数の柞の木が自生している。 またカシ、シイ、ムク、タブ等の巨木が自然林を形成し、野鳥たちにとっての絶好の生息地となっている。

絵:平成11年度 福間東中学校美述部 文:福間町公民館主催講座 ふるさと再発見教室

ひとくちメモ4 phrases

勝宝寺跡は舎利蔵地区の山の中腹にあり、ひっそりと観音堂が立っている。 観音堂に向かって左手には長い石段があり、祠が三基立っている。 へび嫌いな作者はその石段を登る勇気がなかった。

鐘楼は近年建てられたもので真新しい。 観音堂脇には岩が安置され、「行基菩薩修行石」と刻印されている。

境内には5本のナギの巨木が立っている。かなり痛んでおり、樹木医の手当ての痕が痛々しい。

周囲は広葉樹林となっており森林浴にはもってこいの場所である。 が、普段は人気の少ない場所であるため単独行は避けるべきである。 (境内までは乗用車で林道を走って行ける。)