元禄11年(1689)に天祐海信によって開山された。千眼寺は福岡市で唯一の黄檗宗の寺院である。
千眼寺の歴史については、上記のホームページに詳しく述べられている。
右の『筑前名所図会』に「曇華庵」として描かれている。同書の福岡の章に下記の記載がみられる。
曇華庵(紅葉松原にあり)
千眼寺といふ、 禪宗黄檗派にして、開山ハ天祐和尚なり、 元禄11年(1689)創立す、 天祐ハ當國の産にして隠元・即非・木庵の三師も随傅して當寺を開けり。
『筑前國続風土記拾遺』巻之42 裏糟屋郡 下 小竹村の項に下記の記事がみられる。
民居は本村 裏小路 千眼寺に在り。(千眼寺は昔三代祥雲寺の末院にて、廃址と成に依りて寺号を福岡西松原曇華庵に引と或記に見えたり。)(後略)
ここで云う、曇華庵とは、千眼寺の旧寺号である。当寺の寺号は糟屋郡新宮町三代にあった寺より引き継がれたもののようである。
当寺には、総門(惣門)と山門の2つがあり、約200年前の建立。山門に掛かる扁額は、当寺開山の作という。
千眼寺は早良区の旧唐津街道がある西新商店街のすぐそばに伽藍を構えている。 旧三瀬街道の出発点もすぐ南側にある。
中門の扁額は一種独特の色合いである。 本堂(大光寶殿)は一見の価値あり。
千眼寺の山門前は福岡市内の幹線道路である明治通りが走り、車の往来が激しい。 山門前の明治通りを渡ると西新商店街である。
伊藤氏メモ中門の扁額の色合いは一種独特でしたし、本堂大光宝殿は一見の価値ありそのものでした。まさしくお薦め印「星2つ」でした。()
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