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華香山(かこうざん) 般若院(はんにゃいん) [松月庵] 真言宗大覚寺派

歴史

宝永4年1707立花実山(たちばなじつざん)[1]が主君三代藩主黒田光之の死後即剃髪、住吉に松月庵を結びそこに入る。 東林寺 のパンフレットによると、同寺の末寺とある。 場所は博多区住吉の住吉神社境内北側にあったと思われるが定かではない。 後述する。 博多駅の移転に伴う新幹線の開通を受けて、 昭和39年1964に福岡市南区(現在の地)に移転。その後般若院と改名。

実山が開いた場所は、住吉神社北側としかわからない。 住吉神社境内の案内板によると「京都 東福寺の書記正徹禅師が松月庵を建て、 滴露水という井戸を掘ってお茶をたてた跡がある」とあり、実際境内のその跡を作者は確認している(稲荷神社の北側の林の中)。 また、『筑前國続風土記』にもそれに近い記述がある。 しかし、『南方録と茶の心』(東林寺発行)によると正徹禅師が開いたという事は実山の作り話のようである。 従って、もともとあった場所は不明である。現在住吉神社の北側には、松月保育園があり、 そこであった可能性もある。が、謎である。

参考:『筑前國続風土記附録』』

ひとくちメモ

般若院は福岡市南区の高台に伽藍を構えている。 境内では多数の石仏がみられる。 境内からは、遠く太宰府・大野城方面の山々も見える。

明治16年銘の石塔には「松月庵」の文字が読める。 また、三十三観音の石塔は、先端部分が折れ曲がった形状でびっしりと観音様の線刻ほどこされている。 珍しいものである。

『筑前國続風土記附録』巻之7 那珂郡 上 住吉村の項

松月庵舊跡本編に見えたる正徹潟。今其所さだかならす。

本編に詳なり。 此所に正徹か、うかちし井泉あり。 滴露水と名つく。 木牌に正徹か歌あり。 「(おのつから) 滴留露乎(したたるつゆを) 松陰耳(まつかけに) 不乾本土能(かわかぬほとの) 小井乃水(いささいのみつ)」、 井の傍に秋葉権現の小祠あり。 又此境内に近年弘法大師堂を新に造立せり。 四國八十八ヶ所の佛像・弘法の像石體皆一所にあり。

右図の赤丸の位置に「松月庵跡」が確認できる。 住吉神社は現在の建物の配置にほぼ近い。

脚注

関連寺院

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