『筑前國続風土記拾遺』巻之48 志摩郡 上 小田村の項に下記の記載がある。
木原に在。望海山と号す。 禪宗済下博多承天寺の末なり。 開山を雙峯和尚と云。(雙峯は建武中(1334-1336)に寂す。本編に見えたり。) 地蔵佛(行基作と云。又釈迦像有。佛工詫摩作れりといふ。)を本尊とせり。
寺内に天神(渡唐)社及祇園社あり。
開基を宗禅といい、建武2年(1335)の創建。大雲悟禅師が寛文9年(1669)再興する。住職の話では、当寺も以前は別の場所にあったという。
札所一覧に「第66番 木原寺 本尊:地蔵菩薩」とある。「木原」とは当地の小字。「木原の寺」ということで、 当寺は糸島東部八十八ヶ所霊場第66番(本尊:地蔵菩薩)だろう。
福寿寺はその西に700mほど離れた、筑前国中三十三観音霊場第13番(光明寺)の納経所となっている。
山門に向かって左側の道の先に石段があり、その石段を登って行くと何やら祠らしきものがある。 福寿寺に縁のある建物のようであるが未確認である。
伊藤氏メモ福岡寺院探訪に、[説によれば、本尊地蔵菩薩像は行基の作ともいう。]の記載がありますが、 本堂の菩薩像がそのものなのでしょうか? 渋く黒光りしており、時代を感じさせるものでした。()
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