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薬草酒» 第12章 檸檬(レモン)〔いつでも入手できるレモン〕

◆見分け方の特徴

レモン
レモン
レモン

柚子(ゆず)などと同様に枝のところどころに(とげ)があります。葉は卵形で先端は尖る、花は初夏に柚子や蜜柑に似た白色花(蕾は赤紫)で甘い香りがします。葉を折ればレモンの香りです。大実レモンは皮が厚いので、できれば市販の皮の薄いリスボンレモンが良いでしょう。

<その他>

レモンはインド北東部ヒマラヤ山系の原産といわれ、12世紀ころインドから北アフリカ経由や十字軍がイタリアに伝えてから地中海沿岸諸国で栽培され、アメリカへは、コロンブスによって伝えられて、日本ではカリフォルニア産のレモンが良く知られています。

◆採集と調整

レモンの果実は、非常に水分量が多く傷つきやすく、キュアリング処理をして保存する。キュアリング処理とは、貯蔵温度13~16℃、湿度75~80%で保存して果皮中の水分を減少することにより、クロロフィル(葉緑素)が分解されて緑色から黄色にかわり輸送や保存ができる。自宅栽培や八百屋では、黄色に熟れた物を使いましょう。

◆薬効

動脈硬化予防、関節炎、リューマチ、喉の痛み、うがい薬、にきびの効果があります。レモンには、揮発油(果皮の約2.5%)、リモネン(果皮の約70%以上)、クマリン、バイオフラボノイド、ビタミンA、B1、B2、B3、C(果実100g中40~50㎎)、粘液質などを含有してい ます。

殺菌、抗毒素、解熱などの作用があり、風邪などの感染予防、動脈硬化予防、胃の感染症、循環器系の予防になります。また、にきび、おできなどの皮膚の殺菌には、レモンの絞り汁を患部に塗布します。喉の痛み、口内消毒には、レモンの絞り汁と同量のお湯で薄めて、うがい薬にします。関節炎・痛風などの痛みには、レモンの絞り汁を飲むと痛みが和らぎます。

レモンの絞り汁や水で薄めたレモン液は飲むだけで消化されます。アルカリとして作用して酸が作用するリウマチ症状などには有効に作用します。また、揮発油は、殺菌、抗生作用があり、バイオフラボノイド類は、静脈、毛細血管の内壁を丈夫にします。レモンは、ビタミンC が不足すると発病するという壊血病の治療にも用いられました。

◆造り方〔引き上げずに放置〕

<レモン酒>

綺麗に洗ってから包丁で輪切りにします。そのまま漬け込むと酸っぱいので、砂糖や蜂蜜を一緒に入れたが良いでしょう。

容器にグラニュー糖400g、ホワイトリカー1.8リットルとともに入れ、(ふた)をして冷暗所におき、半年から1年後に、()してから飲みます。引き上げずに放置します。

※レモンの輪切りは、他の果実酒に一緒に入れて漬け込む事が多いので便利です。

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