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東洋医学基礎講座» 第3編 予防医学の健康講話» 第14章 食事と栄養そして病気〔医食同源〕

昔から食欲の秋とか言われます。これは夏の暑さでバテ気味だった体が、秋で食欲が出て食べる量も増えて、太る時期です。夏場に暑さで体調を壊した人にとっては、体力を蓄える絶好の季節なのです。ここで食べ過ぎて肥満傾向になったり、お腹の具合を悪くすることも多いので注意が必要です。 

人間の体は、栄養と運動と休養のバランスが取れて初めて円滑な働きをします。そこで運動量も適切に増やして、摂取カロリーとの消費バランスを取るようにしましょう。

<食中毒>

食中毒は生きた微生物またはその毒素を含んだ食物を食べることによって起こります。食中毒は細菌性食中毒と感染型食中毒に分けられます。

1 細菌性食中毒(細菌の毒素による場合も含む)

①ブドウ球菌によるもの
・潜伏期
3時間前後
・症状
軽傷(唾液が多くなる、吐き気、嘔吐、腹痛、下痢)
重症(酷い下痢、しびれ感、血圧低下)
・治療
保温、安静、水分の補給
②ボツリヌス菌によるもの
・潜伏期
12~36時間(毒素量で5~10時間、70時間もあり)
・症状
軽傷(吐き気、嘔吐、全身がだるい、頭痛)
重症(複視、瞳孔散大、発語障害、嚥下障害)
・治療
極めて困難だが、抗毒素血清が多少の効果を期待される。

2 感染型食中毒(病原微生物が体内で増殖し、これが原因で発症する)

①サルモネラ菌によるもの
・潜伏期
12~24時間
・症状
軽傷(吐き気、嘔吐、腹痛、下痢、発熱)
重症(酷い下痢、口渇、痙攣、意識障害、昏睡状態)
・治療
保温、安静、1~2日の絶食、輸液
②腸炎ビブリオ菌によるもの
・潜伏期
12~17時間(毒素量で5~10時間、70時間もあり)
・症状
軽傷(吐き気、嘔吐、腹痛、下痢、発熱)
重症(血便)
・治療
保温、安静、1~2日の絶食、輸液

3 殺菌防腐剤AF-2について

AF-2(フリルフラマイド)は主にボツリヌス菌に対する殺菌能力を持つ防腐剤として、1965年に厚生省が認可しました。魚肉、ハム、ソーセージ、豆腐などの防腐剤として製造の際に添加物として利用されていました。しかし、徐々にその有毒性(発癌性)が問題視されるようになり、今では禁止されました。現在では食品添加物の厳しいチェック基準となり、世界で食品添加物の一番少ない国です。

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