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東洋医学基礎講座» 第3編 予防医学の健康講話» 第5章 メタボリックシンドローム〔デブになった体形〕

肥満とは体脂肪が過剰に蓄積した状態です。肥満になりその状態が長く続くと、メタボリックシンドローム、糖尿病、高血圧、高脂血症などの合併症が多くみられます。更に結果として動脈硬化や脳血管疾病や心臓疾病へ進みます。そんな命に関わる病気にならないためにも、肥満を解消し、内臓脂肪の蓄積への対策を行うことで、アディポネクチンなどの分泌異常を改善し、動脈硬化など重大な病気の発症をさせないようにしましょう。

<肥満度の計算>

肥満度を表現する指標として体格指数(BMI;body mass index)が用いられます。

BMI = 体重(kg) ÷ 身長(m) ÷ 身長(m)

BMI数値は22が基準です。25以上ならば肥満と言われます。
簡易的には、身長-110=体重 とも言われますが少し痩せ過ぎでしょうか。

<肥満の症状>

肥満になると、体の各器官に負担が掛かります。体重(特に脂肪)が増加することで、骨や関節に荷重が掛かってくることで、体の各器官に大きな負担が掛かります。

肥満があるとインシュリンの働きが悪くなってきます。これをインシュリン抵抗性といいます。すると血糖値が上昇し、血中のインシュリンは利用されないため増加して、高インシュリン血症になります。これが、糖尿病、高血圧、高脂血症の原因の一つとされています。

◆高血圧・糖尿病

肥満になると肝臓に負担がかかり、グリコーゲン合成酵素の活性も低下するので血糖が高くなり、インシュリン抵抗性の原因となります。インシュリン抵抗性の状態は、高血圧、糖尿病、高脂血症、高コレステロール血症(脂質障害)をもたらしたり、動脈硬化(閉塞性動脈硬化症)を促進したり、冠動脈疾患の原因を作ってしまうので、とても危険です。

◆冠動脈疾患

心臓から送られる血液の量は、体重に比例して増加します。つまり、体重が増加すればするだけ心臓に負担がかかります。また、肥満は内臓の一つである心臓周囲へも脂肪が沈着し、心臓の動きを周囲の脂肪で圧迫したり、冠動脈の硬化、心筋梗塞、狭心症などを誘発する危険性を高めます。

やがて血中コレステロールが増加し、血管壁に沈着することによって動脈硬化になりやすくなります。肥満になると自然に血圧も上昇します。

◆ひざ関節痛(変形性膝関節症)

肥満による過剰な荷重を受けて、骨や軟骨、筋肉、半月板などに変形が起こってきます。変形性膝関節症は中高年の体の悩みの一つです。

その他にも、脳卒中、癌、睡眠時無呼吸症候群など様々な病気を併発するのです。肥満は結果的には、食べ過ぎや飲み過ぎですから摂生するしかないのです。原因を探ってみましょう。

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