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東洋医学基礎講座» 第3編 予防医学の健康講話» 第2章 紫外線» 第2節 紫外線と皮膚

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欧米などの白色人種に多いイメージがあった皮膚癌が、日本人にも増えています。その背景には有害な紫外線量の増加のほか、最近まで「日焼けした肌の方が健康的」と、言った誤った認識があります。化粧品メーカーでは、日焼けした小麦色の肌を売り物に日焼け商品を宣伝し次には紫外線から日焼けを守るUVカットの美肌化粧品を宣伝して、どっちが本音か判らない矛盾した宣伝もあります。

この誤った認識が紫外線防御の対策を遅らせています。皮膚癌の発生に大きな影響を与える紫外線対策を中心に説明します。

<紫外線の種類と性質>

太陽光からの紫外線(Ultraviolet rays 以下UVと略記)は、波長の種類によって次の3種類に分類されます。

しかし、近年の大気汚染など環境破壊が進み、オゾン層の破壊によって地表に届く量が増えつつあるので注意したものです。

また、光の性質から反射することに注意をしましょう。紫外線は太陽から直接降り注ぐ直射光だけではありません。空気中で散乱した散乱光や、地表面や水面などで反射する反射光もあるので、様々な点から対策をとることが大切です。肌が日焼けしないようにとUVカット化粧品を使うことよりも、紫外線をどうやって浴びないようにするかが大事です。

<雨や曇りでも関係なし>

紫外線が最も強い時期は5月だと言われています。皮膚癌に大きく影響するUVBに限れば8月が最も多く、次いで5月なのです。また、真冬でも真夏の半分位は降り注いでいます。つまり、冬に2時間戸外にいれば、真夏の1時間と同じ量を浴びるのです。

快晴の日を100%とした場合に、紫外線が天気や場所によって届く割合は:

また、地表面の状態によって反射率は大きく異なります:

真冬のスキーで顔が真っ黒に日焼けしたり、唇が火傷したり、真冬の新雪は紫外線の反射が多いことを皆さんはご存知でしょう。

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