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生活習慣病基礎講座» 第21章 全身性エリトマトードス〔リウマチ性と勘違いし易い〕

◆全身性エリテマトーデスの症状

2節図3

全身性エリテマトーデスの症状は、主に皮膚や関節に現れてきます。皮膚症状に関しては、蝶型紅斑という特徴的な発疹が顔面に生じます。これは文字通り、蝶のような形をした発疹です。関節症状は全身に出現します。具体的には、手指の関節に始まり、肘や膝、それから股関節などにも炎症が現れます。この関節炎には、痛みが伴います。

そして、関節炎の発症部位は、日々変化していくのも全身性エリテマトーデスの特徴であるとも言えます。その他、日光過敏症や口内炎、それから脱毛などの症状が見られることもあります。全身症状としては、発熱や倦怠感などが挙げられます。

◆全身性エリテマトーデスの原因

全身性エリテマトーデスの原因は今現在、解明されていません。ただ、自己免疫疾患の一種であることは、ほぼ確定しています。これは、自分の免疫機構がウイルスなどの外敵ではなく自分自身を攻撃してしまう病気です。その結果として、関節などに炎症が起こってしまいます。

では、そうした免疫の異常を引き起こす誘因というのは、一体どのようなものなのでしょうか。それは、紫外線やウイルス感染、それから事故などに遭って大きなケガをした際にも、全身性エリテマトーデスが誘発されることがあります。その他、妊娠や出産を経験した人や、ある特定の薬剤を使用することによっても、この病気が誘発されることがあります。それから、遺伝的素因もある程度存在すると考えられています。

◆全身性エリテマトーデスの治療

全身性エリテマトーデスの治療は、薬物療法がメインとなります。特に、この病気に対しては、副腎皮質ステロイド剤が非常に効果的であると言えます。副腎皮質ステロイド剤を使用する量に関しては、全身性エリテマトーデスの進行度に応じて変えていきます。

副腎皮質ステロイド剤の具体的な薬剤には、プレドニゾロンというものがあります。そしてかなり重症度の高い症例では、このプレドニゾロンを1日あたり50mg程度服用します。一方、重症度が低い症例では、15mg程度服用します。もし、この副腎皮質ステロイド剤を用いても症状が改善されない場合は、免疫抑制剤に切り替えます。具体的には、アザチオプリンやタクロリムスを使用して、治療を進めていきます。

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