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生活習慣病基礎講座» 第15章 冷え性〔生活習慣を改善して注意〕

冷え性って体温が低いのか?いいえ、そうとは限りません。冷え性と低体温は別なのです。女性の半数以上が冷え性とも言われます。むしろ、冷え性は女性に多い症状なのです。個人差はありますが、女性の半数から7割近い方が冷えを辛いと感じています。女性は、男性に比べると、熱を作り出す筋肉が少ない、皮膚の表面温度が低い、貧血や低血圧の人が多い、などがその理由と考えられます。また、月経の影響などで腹部の血流が滞りやすいといったことも、女性に冷え性が多い理由でしょう。

・冷え性と低体温は違う
一般に体温を測って36℃未満の人を「低体温」と呼ぶことがありますが、冷え性は「体温が何度以下」という考え方とは違います。冷え性は「普通の人が寒さを感じないくらいの温度でも、全身や手足、下半身など体の一部や全身が冷えて辛い症状」とされています。
・意外に多い夏の冷え性
冷え性というと冬を連想しますが、冷房の効いた現代では夏の冷え性も多く見られます。外の暑さで汗をかき、冷房が効いた室内で冷やされ、汗が乾くときにも熱が奪われて冷え性の原因となってしまうというパターンです。これに加え、冷たい生ビールをガブガブ飲む、暑いからと浴槽に入らずシャワーで済ませる、といった夏の生活習慣も冷え性を招きます。
・男性にも、高齢者にもある冷え性
冷え性は女性に多い症状ですが、男性でも1割の人が冷え性を辛いと感じているようです。
・冷えの陰に生活習慣病がかくれていることも
男性の冷え性の原因は、運動不足による筋肉の減少やストレス過多、生活習慣病による動脈硬化などが関わっているケースが多くみられます。特に、高齢者では動脈硬化が進み、血行が悪化した結果として冷え性が起こることも多いのです。

体の「冷え」は、体温を調節するメカニズムと密接な関係があります。体の中心部の体温を維持するために手足が冷える。人間が生命活動を維持する上で大切な働きをしている酵素の働きは、37℃で最も高まります。そこで、内臓のある体の中心部の温度をつねに37℃に保つために、環境の変化に応じて体温を調節するわけです。

暑いときは四肢末端や皮膚表面近くにある血管を拡張させ、血液の流れる量を増やすことで外気に向けて熱を逃がそうとします。それでも足りなければ汗を出すことで熱を逃がします。逆に寒いときは、四肢末端や皮膚表面などの血管を収縮させて熱の拡散を防ぎ、心臓や肝臓など重要な臓器が集まる体の中心部に血液を集めて、体温を維持しようとします。

そのため血液が行き渡りにくくなった手先や足先は、温度が下がるのです。さらに寒いと、体がふるえますが、これは筋肉を動かすことで熱を作り出そうとする反応です。

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