味取新町宿(旧: 現:熊本県熊本市)
概要
植木天満宮境内の石碑によれば、味取新町は元禄8年(1695)に建てられたようだ。
ここから街道沿いに北方2kmばかりの瑞泉寺(味取観音)脇の案内板によれば、味取新町はその名の通り味取町から別れたようだ。 元禄8年(1695)に味取新町が建てられる以前は現在の瑞泉寺近辺の味取町がこのあたりの中心地として栄えており、その後味取新町に中心地が移ったようだ。
町名は味取新町→植木町と変更された。
ここでは、味取新町宿から熊本城下までのルートを記載する予定である。
経路
向坂・植木天満宮 標高:102.6m MAP 4km以内の寺社検索
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社殿に向って左手奥に石碑があり、それを口語訳した口語記(昭和56年(1981)銘)がある。 要約すると次の通りであるようだ。
それによれば、元禄8年(1695)味取新町が建てられた時、この地に樹齢1000年の松の木とその下に印ばかりの社があった(「松の木の天神」と呼ばれていた)。嘉永4年(1851)2月大雷雨の際この松の木に落雷があり、 どこからともなく神が現れ、「汚れたる草群の中にお立ちになって人々を御諭しになった。」 人々はその落雷の松の木を伐り、この地に(新しく)菅原神社を祀った。(嘉永7年5月 小山川■某銘)
境内には「官薩両軍緒戦の地(明治10年(1877)2月22日)」(昭和52年(1977)4月1日 植木町教育委員会 銘)の標柱が立っている。
街道はここで左にカーブする。当社の脇の道は「向坂」と呼ばれている。
仏巌寺 標高: 99.8m MAP 4km以内の寺社検索
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佛嚴寺は護龍山と号し浄土真宗本願寺派の寺院である。
河原林少尉戦死の地 標高: 97.8m MAP 4km以内の寺社検索
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石碑が石垣の上にひっそりと立っている。 側面にびっしりと碑文が刻まれている。下に記す。(段落は作者が挿入した。)
明治10年(1877)2月22日、この植木町向坂が官薩両軍の城北における緒戦の地となった。
すなわち熊本城籠城群に加わる為小■■南下した第14連隊(連隊長大里乃木少佐)は夕刻、植木町に入り散歩線を敷いた。一方熊本城を包囲した薩郡はその一部(村田三介隊)が北上激突した。
その後14連隊は植木町千本桜に後退したが、その際旗手河原林少尉は本道の殿郡に加わり戦死。 連隊旗は薩将村田三介の手に渡った。
乃木少佐がこの時の責任を感じ、死を決意したことは明治天皇への巡視の遺言にも明記されている通りである。
乃木少佐は連隊旗奪回を念じその後、常に第一線に立って名将への道を歩んで行った。 この地が連隊旗手河原林少尉が村田隊兵士岩切正九郎に切られたと伝えられる茶畑付近である。
放牛地蔵三十六体目 標高: 98.3m MAP 4km以内の寺社検索
未踏査の為、未稿。
明徳官軍墓地西 標高: 95.8m MAP 4km以内の寺社検索
未踏査の為、未稿。
鹿子木菅原神社 標高: 86.4m MAP 4km以内の寺社検索
未踏査の為、未稿。
西福寺(豊前街道二里木跡) 標高: 87.7m MAP 4km以内の寺社検索
西福寺は浄土真宗の寺院である。
御馬下の角小屋 標高: 81.5m MAP 4km以内の寺社検索
参照:熊本四街道 豊前街道。
辰昇寺 標高: 69.8m MAP 4km以内の寺社検索
辰昇寺は華厳宗の寺院である。
一里木 標高: 61.4m MAP 4km以内の寺社検索
未稿。
山伏塚 標高: 60.1m MAP 4km以内の寺社検索
「やんほしづか」あるいは「やんぼしづか」と読むようだ。
熊本城の築城(天正19年(1591)〜)に際して、加藤清正は上方から山伏の龍造院を招いて地鎮祈祷をした。 地鎮祈祷が終わり、上方に帰る龍造院を送るために開かれた宴席で、龍造院がふと国の最高機密である城構えについてしゃべりはじめた。同席した武士たちは口封じの為、龍造院の後を追い、この付近で龍造院を切り殺してしまった。この塚は龍造院を葬ったものという言い伝えがある。一説には「石子詰」の刑で殺されたとも。(山伏塚 | 観光地 | 熊本市観光ガイド・熊本日日新聞(2020-09-07)より)
法牛地蔵五十四体目 標高: 45.9m MAP 4km以内の寺社検索
未稿。
出町観音堂 標高: 44.1m MAP 4km以内の寺社検索
出町観音堂は肥後熊本三十三観音第7番となっている。
両厳寺 標高: 41.1m MAP 4km以内の寺社検索
両厳寺は福智山と号し浄土真宗本願寺派の寺院である。
往生院 標高: 42.6m MAP 4km以内の寺社検索
往生院は無量寿山と号し浄土宗の寺院である。西南戦争の折には薩軍熊本隊本営となったという。