千手宿(旧:筑前国嘉麻郡千手村 現:福岡県嘉麻市千手)
概要
『筑前國続風土記』巻之12 嘉麻郡の項に下記の記事がみられる。
村中に千手寺あり。 これに依て村の名とす。 本尊千手観音也。 此寺山間にありて閑寂なる境地也。 其側に石塔有。 里人は、天智天皇(在位:668-672)の御陵なりと云。 天智天皇の御子に嘉麻郡を賜りし事あり。 其人天皇の崩じたまふ後に、 是を立給ふと云。 然れども梵字など猶さだかに見ゆ。 さのみ久しき物にあらず。 いかなる人に墓所にや。 いぶかし。 又千手町とて宿驛あり。 長政公入國の後より立し所也。
ここでは、千手宿から次の秋月城下までのルートを記載する。
経路
本町橋 標高: 69.6m MAP 4km以内の寺社検索
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本町川に架けられた本町橋を渡ると、千手宿内である。 ここから次の愛宕神社遥拝所までは上り坂となる。
構口跡などの遺構は何も確認できない。
愛宕神社遥拝所 標高: 77.6m MAP 4km以内の寺社検索
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遥拝所の拝殿の奥はガラス戸となっており、その先は山である。 おそらく参拝の対象の愛宕神社は山の中にあるのであろう。
遥拝所の隣には古い商家の建物2軒が軒を並べている。
猿田彦 標高: 78.5m MAP 4km以内の寺社検索
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この場所の街道沿左手には順に猿田彦大神と墓碑2つ、千手小学校の校門の門柱、鐘楼がある。
猿田彦大神はその左手に墓碑と思われる2基の石碑とともに建っている。 墓碑の一つには天明4年(1784)銘のものがある。
千手小学校の校門の門柱はかなり歴史を経たもののようである。 自宅に戻り、ネットで調べてみると同校は地元の他校への統合により、 平成26年3月をもって閉校となったようである。
最後に鐘楼。お寺も無いのにここにある。 これは、昔ここにあった寶林山西楽寺ゆかりのものではなかろうか?
街道はこの地点で右に90度カーブする。ここから先はなだらかな下り坂となっている。
おことわり。 この前地点(愛宕神社遥拝所)とこの場所の間の街道のど真ん中に、ヘビが鎮座。(泣) 前地点からこの地点にくるのにヘビの横を猛ダッシュで駆け抜けてきた。 20mほど先のヘビを気にしての撮影となり、 カメラアングルもポイントを得ないものとなっている。 次回再チャレンジしようと思う。
恵比寿像 標高: 74.8m MAP 4km以内の寺社検索
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恵比寿像の安置されている祠は街道右手である。 その対面には溝口商店がある。店先に「こうじや」の表示。 歴史ある商家のようである。
横町橋 標高: 71.4m MAP 4km以内の寺社検索
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横町橋が横町川に架けられた橋である。 このあたりから、道は平坦となる。
R322との合流地点 標高: 72.9m MAP 4km以内の寺社検索
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街道はここで左に90度カーブ。 国道322号線と合流する。 街道はここより軽い上り坂となる。
古い町並 標高: 74.0m MAP 4km以内の寺社検索
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街道右手には古い商家が2建並んでいる。
南口 標高: 81.3m MAP 4km以内の寺社検索
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おそらく、この辺りが宿場の南口であったのではなかろうか? 構口跡などの遺構は何も確認できない。
だんご庵下 標高:200.7m MAP 4km以内の寺社検索
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峠から降りて来た街道はここで県道322号線を横切り、秋月城下へと向かう。 この先には石畳などが残されているようであるが、作者は未踏査である。 登り口脇には木製の道標が設置されている。
この街道脇にはお食事処だんご庵があり、 休日ともなれば、食事客で賑わう。
恵観院脇 標高:198.5m MAP 4km以内の寺社検索
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だんご庵下から県道322号線を横切って下ってきた道は、恵観院の前で左に急カーブし、 石橋を渡り、再び県道322号線と合流する。 だんご庵からこの地点までは、山道となっておりヘビ嫌いな作者は未踏査である。 冬場に再度チャレンジしよう。 石畳などの遺構が残っていれば嬉しいのであるが。。。。